海から山から心地いい風。自然豊かな青森のまち
青森市は北を陸奥湾、南を八甲田山に囲まれた自然豊かなまちです。青森県の県庁所在地で県の中心部にあり、自然、歴史、文化、グルメを楽しむスポットがたくさん。新青森駅の開業によって観光スポットが新設・整備され、青森県の旅の拠点としてもますます便利になりました。ここでは、県外からの旅行者に紹介したい、基本のスポットを紹介します。旅の参考にいかがですか。
青森の観光スポット
6つの柱の跡に復元された大型掘立柱建物
約5500年~4000年前の日本最大級の縄文時代集落跡で、国の特別史跡に指定されています。大型竪穴住居跡、大型掘立柱建物跡など多くの遺構が発見され、それらをもとに集落の様子を復元。復元された集落は自由に見て回ることができます。いにしえの縄文時代を体感してみてはいかがですか。
また、遺跡という異空間を活かして開催されるイベントも魅力的。県内外のアーティストやクリエイターと縄文スピリットを体感する「三内丸山遺跡縄文アートフェスティバル」や、悠久の月を楽しむ「縄文大祭典」など、その雰囲気はどれも独創的。夜のライトアップも素敵です。
住所:青森市三内丸山305
TEL:017-781-6078
開館時間:10月~5月/9:00~17:00、6月~9月/9:00~18:00
休館日:年末年始
入館料:なし
地図:Yahoo!地図情報
雪をイメージした真っ白な建物が目を引く「青森県立美術館」
三内丸山遺跡と一体の文化観光拠点として、青森県の個性豊かな芸術文化を発信。美術のみならず、映画、演劇、音楽など様々な芸術活動を活発に展開しています。棟方志功、奈良美智など、青森県出身作家のコレクションは必見。ショップやカフェ、キッズルームなど、館内設備も充実しています。
住所:青森市安田近野185
TEL:017-783-3000
開館時間:10月~5月/9:30~17:00(入館16:30まで)、6月~9月/9:00~18:00(入館17:30まで)
休館日:第2・4月曜日(企画展の開催・展示替えなどにより、臨時休館や休館日の変更等がありますので、詳しくはHPでご確認ください)
入館料:なし(観覧料は常設展一般500円、企画展は展覧会によって異なります)
地図:Yahoo!地図情報
センター内にある「水のテラス」と300名収容できる「野外ステージ」
「芸術と自然」をテーマに国際性・地域特性のある優れた芸術文化を発信している、森の中の美術館です。設計は安藤忠雄氏。建物を森に埋没させる「見えない建築」をテーマとした建築空間は、刺激的で見ごたえがあります。野外彫刻を見ながらの森のお散歩も素敵です。
※森の散策路に入る際は注意が必要な場合があります。事前にお問い合わせください。
住所:青森市合子沢山崎152-6
TEL:017-764-5200
開館時間:9:00~19:00(ギャラリー開館時間は展覧会によって異なります)
休館日:年末年始
入館料:なし(イベントはあり、企画によって異なります)
地図:Yahoo!地図情報
向かって左側の建物は旧青森銀行本店として使用されていたそう
青森県の自然、歴史、文化について総合的に学べるミュージアムです。りんごをテーマにした常設展示は青森ならでは。また、昭和時代の展示が多く、建物自体も昭和初期のもの。国の登録有形文化財に登録されているレトロなスポットです。
住所:青森市本町2丁目8-14
TEL:017-777-1585
開館時間:5月~10月/9:00~18:00(23年度は~17:00)、11月~4月/9:00~17:00(展覧会によって異なる場合があります)
休館日:年末年始のほかに工事休館等がありますので直接お問い合わせください
観覧料:企画ごとに異なります
地図:Yahoo!地図情報
棟方志功は国際版画大賞を受賞したこともあり“世界の棟方”といわれています
青森出身の板画家・棟方志功の芸業を広く伝えるミュージアムです。ダイナミックな板画作品をはじめ、倭画・油絵・書などを収蔵しており、年4回の展示替えを行っています。世界の棟方が創りあげた独特の世界を感じてみてはいかがですか。
住所:青森市松原2丁目1-2
TEL:017-777-4567
開館時間:9:30~17:00(ねぶた期間中 8/2~8/7は9:00~)
休館日:月曜日、年末のほかに臨時休館等がありますので直接お問い合わせください
観覧料:一般500円
地図:Yahoo!地図情報
昭和59年に造立された日本一の青銅座像「大日如来像」
日本一の青銅座像の「大日如来像」で知られる青龍寺。大仏の高さ(21.35m)は、奈良や鎌倉の大仏をはるかにしのぎます。また、青森の天然ヒバ材で造られた金堂や五重塔は東北でも屈指の本格的な仏教建築。見どころの多いスポットです。座禅、写経、精進料理など、仏の心に触れる体験メニューもあります。
住所:青森市桑原山崎45
TEL:017-726-2312
開山時間:4月~10月/8:00~17:30、11月~3月/9:00~16:30
休山日:なし
参拝料:一般400円
地図:Yahoo!地図情報
メイン施設「ねぶた会館」には十数台のねぶたが展示されています
八甲田山麓の自然と青森ねぶた祭を一緒に体感できる施設です。ねぶたのことなら何でもおまかせ! 昭和時代のものから最近のものまで十数台の大型ねぶたが展示されているほか、本番さながらの運行体験ショーやねぶたグッズの販売もあります。
園内のおまつり広場では、夏は昆虫探し、冬はかまくら体験など青森の四季の自然を満喫することができます。ファミリーにもおすすめのスポットです。
住所:青森市横内八重菊1
TEL:017-738-1230
開園時間:4月~11月/9:00~17:30、12月~3月/10:00~17:30
休園日:12月21日~1月14日
入園料:4月~11月/一般630円、12月~3月/一般420円
地図:Yahoo!地図情報
八甲田丸の古い船体とモダンな建築物の景観が融合する青森のベイエリア
青森駅から徒歩すぐの場所にあるベイエリアには、東北新幹線全線開業前後に新名所が続々と誕生。注目が集まるエリアです。海にかかる歩行者専用の橋でのお散歩はおすすめ。心地いい潮風を受けながらベイエリアを一望できます。以下、エリア内の主な4つの施設を紹介します。
ねぶたの家 ワ・ラッセ:青森市が誇る「ねぶた祭」を、ねぶた期間中のみならず1年を通じて体感できる施設です。その年ごとの運行を終えたばかりの最新大型ねぶた5台やねぶたのパーツなどが展示・紹介されているほか、ねぶた祭の歴史を人々や街の姿を通して紹介。さらに、団体向け体験学習(要予約)や青森ねぶた関連グッズを扱うショップなど、見どころ満載です。
A-FACTORY:青森県産のりんごを用いたシードルなどの飲料製造を行う「工房」と地元産の食材を提供する「市場」の複合施設です。シェフが地元の素材にこだわって仕上げた料理やスイーツをいただけるレストランに、県内のちょっといいグルメも集結した、セレクトセンス抜群のフードマルシェ……。青森の洗練されたグルメやモノを楽しめます。
青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸:1988年に廃止された青函連絡船「八甲田丸」をそのまま利用した、日本初の鉄道連絡船ミュージアム。当時は立ち入れなかった操縦室、機関室、それに貨物車が積まれたままの車両甲板などが見学できます。大正時代の船内を再現したジオラマもあり、タイムトリップしている気分に。
青森県観光物産館アスパム:高さ76m、AOMORIの「A」をイメージした三角形の外観が特徴の青森のシンボルタワー。地上51mの展望台からは、八甲田山や陸奥湾が一望できます。また、リニューアルしたパノラマ映画館では、四季折々の青森の姿を迫力ある360度の全周映像で楽しめます。飲食店や県内最大級のお土産コーナーもあり、観る・食す・遊ぶが揃った青森の情報発信拠点です。
地図:Yahoo!地図情報
海も山も温泉も楽しめる浅虫温泉
“青森の奥座敷”といわれている、昔からの温泉地。浅虫温泉駅までは青森駅から電車で15~30分とアクセス良く、旅の拠点にも便利です。温泉街には無料の足湯や飲泉所(飲む温泉)もあります。
駅向かいの道の駅で温泉街マップが手に入るので、マップ片手に散策してみてはいかがですか。くじら餅をはじめとするこの地ならではのお土産を見つけることもできます。また、温泉だけでなく海や山でのレジャーまで楽しめるところも魅力です。
地図:Yahoo!地図情報
夏の夜空に浮かび上がる大迫力のねぶた
日本を代表する火祭り。8月上旬の期間中、青森市内はねぶた一色に染まります。歌舞伎や武者を題材に作られた山車灯籠「ねぶた」が20数台、市内中心部に6日間出陣。青森の夏の夜を彩ります。
各ねぶたには囃子方、ハネトが続きます。ハネトは1台につき2000人にのぼることも。鳴り響く太鼓、笛、鉦の音に合わせて、「ラッセ、ラッセ」の掛け声とともに歓喜乱舞する様は圧巻です。(8月2日~7日)。
学校という懐かしい空間で作家さんたちの手仕事に触れられます
青森市のおとなり蓬田村にある、1972年に廃校になった小学校で開催。海と緑に囲まれた自然のなかにある懐かしい空間で、青森県内外の作家さんや雑貨店による販売会・ワークショップ・野外アート展などが行われます(8月下旬)。
真っ赤なりんごは秋の訪れを感じます
青森といえば、やっぱりりんご。青森県では主に津軽地方の広い地域で栽培されており、青森市にもいくつかのりんご園があります。浪岡地区の道の駅なみおかアップルヒルや八甲田のふもとにある青森観光りんご園などでは、りんご狩り体験を楽しめます(9月~11月頃)。
あおもりの街のあんなことやそんなこと、ガイドさんから聞けちゃいます!
青森駅周辺のまちなかの、「名所」「旧跡」「名物」「地元でこよなく愛されているお店」「市民も知らない隠れた魅力」を、市民ボランティアと一緒にめぐる“街あるき”。参加は無料です。予約を入れると確実ですが、当日参加も可能だそう。青森駅前の青森市観光交流情報センターに窓口があります。
散策コースはベイエリアを巡る「風景コース」、寺社仏閣や文人たちのゆかりの地を巡る「歴史と文化コース」、まちなかのレトロな通りとお店を巡る「味とショッピングコース」の3つ。青森市出身者でも初めて通った道あり、知らなかった街のうんちくありで、面白いと評判です。
■八甲田
八甲田山系の山々には緑豊かな森が広がっています
青森県の中央にそびえる八甲田山系の山々は、日本有数の自然環境を有する国立公園。豊かな森や温泉など魅力がたくさんです。青森市街から「八甲田・十和田ゴールドライン」と呼ばれる国道で30分ほど行けば、そこはもう大自然の八甲田!「八甲田・奥入瀬・十和田湖」の記事を参考にしてみてください。
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