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【保存版】倉俣史朗とエットレ・ソットサス展(3/3)(2ページ目)

【石川尚のWAKUWAKUプレス・レポート】#57 会期延長!『倉俣史朗とエットレ・ソットサス展』。「デザイン」をキーワードに開催の展覧会を紹介する全3編の第3編。アクリルに封印された造花の美しい椅子 「Miss Blanche」が、ついに登場! 取材協力:21_21 DESIGN SIGHT

石川 尚

執筆者:石川 尚

ファニチャーガイド

「Miss Blanche」
この椅子には、ディテールがありません。
いや、全体がディテールとお考えください。

(倉俣史朗のイメージと言葉より)

倉俣さんを世界中に知らしめた逸品の椅子、「Miss Blanche」
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アクリルに封印された造花の美しい椅子 「Miss Blanche」    D:倉俣史朗(1988年)                    (● 画像をクリックすると拡大します©NAO ISHIKAWA


ここで、とくに注視してほしいのがアクリルに封印された造花による美しい造形。

一本一本の造花を、倉俣さん自身が選んでレイアウトされたと聞く。

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椅子「Miss Blanche」のディテール               (● 画像をクリックすると拡大します)©NAO ISHIKAWA


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椅子「Miss Blanche」のディテール                      (● 画像をクリックすると拡大します)    ©NAO ISHIKAWA


この椅子は、映画『欲望という名の電車』(A Streetcar Named Desire)の孤独な未亡人ブランチ・デュボワに由来する。
映画は、1951年のアメリカ映画。ブランチ役のヴィヴィアン・リーがアカデミー主演女優賞とヴェネツィア国際映画祭女優賞を受賞している。
舞台はニューオーリンズ。名家の栄光を捨てきれず社会に適応できない主人公は南部の 没落農園出身の女性ブランチ。故郷を追われて妹のステラの下に身を寄せ、巻き起こる事件を描いている。荒んだ過去、乱れた現実にブランチの精神は崩壊し、施設に入れられる。
アクリルに封印された造花のはかない美しさが主人公:ブランチと重なってゆく。

「映画や音楽等に触発され、そのイメージをカタチにすることがある」と、倉俣さんはおっしゃっていた。まさに「その椅子」で、ある。


目線を左に移すと大きなガラスのテーブルと透明な椅子。

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「曲げガラスのテーブル」と「アクリル背の椅子」、そしてハイスツール「indian Rhapsody」                      D:倉俣史朗(1988年)                    (● 画像をクリックすると拡大します)©NAO ISHIKAWA


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「アクリル背の椅子」のディテール                (● 画像をクリックすると拡大します)©NAO ISHIKAWA





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