合コン

仕事終わりに待ち合わせて、飲んで飲んで、浮かないように当たり障りのない話をして……

これまでも言い続けてきたことだけど、合コンに良質な出会いはない。何事も“絶対”はないけど、基本的にはないと言いきれる。

「合コン」を「飲み会」という名目に変えても同じこと。心が震えるような恋愛をしたいなら、しかも、経験を積んできた30代以降なら、なおさら求めるものはそこにない。私自身は取材以外で、そういう場に行ったことがほんとうに少ないけれど、あらゆる人の飲み会話や経験談を聞くほどに、「ないなぁ」と確信してしまう。

なぜ、合コンには良質な出会いがないのだろう。改めて考えると……その理由は、大きくわけると2つある。

1 合コンは、一期一会だから、関係が育ちにくい。

合コンには、「みんなで会う」という気軽さと、大勢の人と一気に出逢えるとう効率の良さがあるものの、基本的には一度きりの会合。同じグループで会うことはほぼないから(『誰かが誰かを狙っている!』ゆえに、恣意的に集められるということはあるかもしれないけど)、関係が性急にイージーになりやすい。

すぐに1対1のデートに持ち込んでしまうと、恋に恋するような表面的な感情はそれなりに味わえても、相手の本質を捕らえきれないし、自分の良さもまた発揮しがたい。

2 恋愛が主目的の場では自他の魅力は輝かない。

恋愛は大切なものだけど、人は、それを人生の目的にした瞬間、相手を見る目が曇る。しかも、恋愛目的にしている人は、他人からも魅力的に見えにくいというマジックがある。

「合コンにいい男(女)なんていない」という人は多いけれど、それは、合コンという磁場のなせる技。同じアイテムでも、高級セレクトショップに置いてあると価値があるように見えるけど、スーパーの特売品になっているといきなり安っぽく見えるという目くらましと同じこと。(どこにいても、魅力が薄いという本質的な問題もありますが)。

恋する女は美しいし、恋に振り回される女も愛らしいけれど、恋にガツガツしている女だけは魅力的に見えないもの。合コンに行くことは否定しないけれど、そこに期待しすぎたり、ガツガツすると女を下げるし、良い恋も育たないと心得たい。

――では、良質な出会いは、どこにあるんだろう?