トイレは清掃性、洗面台は快適&収納力
床や外装が耐久性重視であるのに対し、トイレや洗面化粧台というサニタリー空間の設備では清掃性と収納力が商品グレードの決め手となります。汚れやニオイが気になりやすいトイレでは防汚性能や脱臭機能、温水洗浄便座の節電及び快適性能の有無、身だしなみで毎日気ぜわしくなる洗面化粧台では洗面ボウルの汚れにくさに加え、洗髪洗面機能の有無、収納スペースの多さが商品グレードを大きく左右します。これら機能の有無が商品グレードに反映され、本体価格にも影響してきます。トイレ本体価格は5万~30万円前後、洗面化粧台(間口750mmを想定)の本体価格は5万~50万円というようにかなりの価格差がありますが、周囲の工事を伴わなければ設備本体の取付工事費用は大差がありません。サニタリー空間の設備では、本体価格がリフォーム総額にズバリ影響すると言えます。
追加オプション性能にも差が出る浴室、キッチンのグレード
キッチンや浴室は豊富なオプション群によって、細部にまで様々なこだわりを反映させられるリフォーム設備の一つです。
浴室(1坪サイズを想定)では本体価格で40万~200万円、キッチン(間口1,800~2,250mmを想定)では20万~150万円というように、商品グレードによって価格差が大きくなるのも浴室、キッチン設備の特徴です。
設備・建材はカタログでじっくり比較
今回は商品グレードに注目してご紹介しました。リフォーム費用はこれらのグレードにも大きく左右されます。同じようなリフォームに見えても価格に大きな差があるのは、商品グレードが大きく影響しています。この他にも施工方法やどの範囲までをリニューアルするのか、あるいは補修で済ますのかということが関係していきますが、設備や建材が中心となるリフォームでは設備・建材本体価格が価格決定の大きな要素です。「リフォーム前にはカタログをよくチェックしておいた方がよい」というのもこのためなのです。これからリフォームをされる方は設備・建材のグレードについてもぜひ一度じっくり調べておきましょう。