独立した知性に響く“可愛いクルマ”
2007年に2代目に進化したハッチバックモデル。最高出力96psの1.6リッターエンジンを搭載するワン(MT 219.9万円、AT 232.9万円)、最高出力122psのクーパー(MT 261万円、AT 274万円)、最高出力184psの1.6リッターターボのクーパーS(MT 303万円、AT 330万円)をラインナップ。コンバーチブルも用意され、こちらはクーパー(MT 302.5万円、AT 321.5万円)、クーパーS(MT 355万円、AT 368万円)となる
パワースペックの違いで3種類のグレード(ONE、クーパー、クーパーS)が設定されており、それぞれに6MTと6ATを用意、さらにはコンバーチブルボディもラインナップして、なんてことはミニの場合、他のクルマほどじっくり解説する必要もない。
ミニというクルマに気に入った人が、オプションを含めたトータルコストが予算の範囲に収まるよう、ベースとなるグレードを選べばいい話だ。
なぜなら、最もパワーのないONEがフツウに乗るならオススメだし、クーパーSも予算的にイケるという話であれば、それはそれで刺激的な走りを楽しめるのだから。
要するに、ミニの魅力は、エンジンスペックなどではなく、ミニそのものにあるということ。ベーシックに完成度が高い。言い換えれば、より大排気量でハイパワーなエンジンを積んだより高価なクルマが“エラい”という、従来的な順列の価値観とは、一線を画する存在である。
そういうクルマだから、ついつい充実したオプションを楽しみたくなってしまう。人に自慢するクルマじゃないから、自分だけのコーディネートを楽しみたくなるのも当然。周りの人の目なんか気にしない、独立した知性に、逆に響く“可愛いクルマ”というわけだ。
ハイパフォーマンスモデルのジョンクーパーワークス(JCW)をラインナップ。最高出力211psの1.4リッターターボエンジンを搭載。6MTのみで、ハッチバックが390万円、コンバーチブルが440万円となる