4位:DAQ「Free Angle Jacket」
色は写真のブラックの他、ホワイトがある。DAQ「Free Angle Jacket」9999円
外装は合皮、内装はマイクロファイバー製の背面カバーに、画面側を保護するカバーも装着した、といった趣の、フラップ型ケースとしては驚くほどの薄さを実現したケース。ケースと言うより、やはり背面カバーに蓋が付いたものと捉えるのが正解でしょう。カバーも、留め具を使わず、端の処理でiPad本体にフックのように引っかけて留める仕掛けですが、それが精巧にできているので、本当に必要最小限の出っ張りです。このあたりの作りの精密さは、全行程ハンドメイドだからこそでしょう。
中国製とはいえ、ハンドメイドでこの価格は、ちょっと安過ぎるほど。iPad2以降、「Smart Cover」と背面カバーの組み合わせで利用するユーザーが増えそうですが、この「Free Angle Jacket」の一体感は、それを上回る出来だと思います。
iPadを最小限のフックで留めているので、サイズ感が損なわれず、薄くて軽いiPadのまま持ち歩ける
「これは、現在、私が普段使っているケースです。立場上、色んなケースを試用するのですが、気がつくとこのケースに戻っています。機能とサイズを考えると、このケースが一番バランスが良いと思います。デザインも悪くないし、合皮の質感も質実剛健で、使っていて頼もしい感じです。iPadのホールド部分も、必要最小限でとても小さいのですが、しっかりホールドされていて、うっかり外れたというようなことがありません」と戸津さん。確かに、飾りっ気は薄く、ビジネス仕様、といった感じですが、それだけTPOを選ばず、カバンの中で場所も取らず、装着したまま使えて、ラフに使っても安心、と、本当に欠点の少ないケースだと思います。戸津さんが普段使いにしているのは伊達ではありません。
この角度からでも、最小限のフックで固定しているのが分かる。また、この薄さで、スタンド代わりにする機能も搭載している
個人的には、片手で持つ事が多いため、やや本体が厚くなってしまうところがネックですが、両手で持ったり、膝の上に乗せて使うには、むしろ裸で使うよりも快適でした。この薄さですが、ハードケース的な固さで、スタンド代わりに使えるのも素晴らしいですね。こういう、徹底的に機能を追求したケースは、意外に少なく、それが成功している例となると、本当に希少なのです。コンセプトにブレがないからこそ成功したのだと思うのですが、仕事でiPadを使う方には最高の選択の一つに仕上がっています。
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