保険は万が一のお金の不安に備えるもの

私たちの一生には、お金の不安がつきまとう心配事がたくさんあります。心配事は年代や性別、家族構成などで変わっていきますが、たとえば、一家の生計の担い手の死亡、家族の入院、老後の生活費などのことです。

死亡や入院はそう頻繁に起こることではありませんが、万が一、起きると預貯金で対処できないほど高額なお金が必要になることも考えられます。保険は、そんな事が起きてもお金の心配をしなくてもすむ、あるいは軽くしてくれる役割を持っています。つまり、万が一のお金の不安に備えるものということです。

保険のしくみは助け合い

保険は、多くの人(加入者)がお金(保険料)を出し合って1カ所(たとえば保険会社)にプールしておき、加入者が死亡・入院したら、プールしてあるお金から保険金や給付金として支払うしくみです。つまり、みんなで助け合う相互扶助の精神で成り立っているということ。

こういったしくみで大切なことは、負担と給付が公平であること。そのため、年齢や性別、健康状態、職業などで保険料に差をつけたり、加入を制限するなどで公平性を保っています。

優先順位が高いのは死亡保障と医療保障

保険の正しい入り方は、まず、わが家の心配事をリストアップし、お金がかかる順番をつけます。たとえば、夫が死亡したら数千万円、夫・妻が入院したら数十万円というふうにです。次に、保険はいろいろな種類があり、心配事によって適した種類が違うので、優先順位の高い心配事に備えられる種類を選んで入ります。一般的な家庭で優先順位が高いのは、死亡保障の保険と入院に備える医療保障の保険です。

なお、子どもの教育資金や老後の生活費、その他のまとまった資金準備のための保険もあります。具体的な種類は、終身保険、養老保険、こども保険、個人年金保険です。これら貯蓄のための保険は、優先順位は高くありません。他に貯蓄できる金融商品はたくさんあるからです。やはり、保障は保険で、貯蓄は保険より有利な金融商品で、と分けて考えるべきです。

次に死亡保障と医療保障の役割について、詳しく見てみましょう。まずは死亡保障からです。

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