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田中好子さん追悼&母の日特集 NEXT母親役を探せ

田中好子さんが亡くなられました。スペシャルドラマなどで主演もできるだけの力があるのに、一歩ひいて若い主役をサポートできる演技は貴重なものでした。次のみんなに愛される母親役女優はだれなんでしょうか?

黒田 昭彦

執筆者:黒田 昭彦

ドラマガイド

田中好子さんが亡くなられました。

一連の追悼報道の中で業績として語られたのは大きく三つありました。キャンディーズ時代、映画『黒い雨』主演、そして近年の母親役としての活躍です。

ドラマの中の母親役については、以前にガイド記事「オフクロからハハー 呼び方で中身も変わる」でその歴史を分析しました。そのとき、現在主流の「癒しの母」の代表として田中好子さんをあげています。スペシャルドラマなどで主演もできるだけの力があるのに、一歩ひいて若い主役をサポートもできる演技は貴重なものでした。

NEXT母親役は?

田中好子さんが亡くなったことで、今後の主役およびその相手役の母親役女優が変わっていくことが考えられます。そこで現在の状況をまとめてみましょう。

世代別に孫もいる役が多いアラカン女優、主流のアラフィフ女優、母親役を演じる場合は実年齢より高くなるのでこれからが期待のアラフォー女優に分類しています。ドラマ名のあとの( )内は息子・娘役俳優です。


アラフィフ女優

割烹着も似合う

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この世代で癒しの母親役のトップを争うのは竹下景子と松坂慶子の「ダブルけいこ」でしょう。

竹下景子は『坂の上の雲』で秋山兄弟(本木雅弘、阿部寛)の母、『サザエさん』(観月ありさ)の舟役という古典的な母親から、『ゲゲゲの女房』(向井理)のよく怒る「いかる」、また『吾輩は主婦である』(及川光博)と『うぬぼれ刑事』(長瀬智也)の宮藤官九郎脚本ドラマでのハジけっぷりまで、演技の幅広さが特徴です。

対して松坂慶子は若い頃とは違ったふくよかな体型が魅力。
『夏の恋は虹色に輝く』(松本潤)、『コンカツ・リカツ』(桜井幸子)、『エラいところに嫁いでしまった』(谷原章介)など子どもを心配するあまり問題を起こしてしまうんだけど、それでも憎めないカワイイキャラが得意。包容力もあり現在放送中の『マドンナ・ヴェルデ』(国仲涼子)では代理出産まで引き受けています。

対していろいろありそうなのは倍賞美津子の母親役。『ラスト・フレンズ』(長澤まさみ)では自堕落、『任侠ヘルパー』(草なぎ剛)では息子を捨て、『東京タワー』(速水もこみち)と『お母さんの最後の一日』(常盤貴子、京野ことみ、吹石一恵)ではガンで死んでしまいます。

高畑淳子も知名度を高めたのが教育問題がテーマの『金八先生』で桜中学の養護教諭からだからか、母親役を演じてもいろいろ問題を抱えてます。
『Mother』(松雪泰子、酒井若菜、倉科カナ)と『夫婦道』(山崎静代、たくませいこ、本仮屋ユイカ)ともに三人娘にいろいろあります。自らも現在放送中の『幸せになろうよ』(黒木メイサ、玉森裕太)では離婚して家を出て事業に成功、『つばさ』(多部未華子)では夢を追って家を出たけど舞い戻ります。

他にこの世代では『モリのアサガオ』(伊藤淳史)『貧乏男子』(小栗旬)の市毛良枝、『素直になれなくて』(上野樹里)『オレンジデイズ』(柴咲コウ)の風吹ジュン、『曲げられない女』(菅野美穂)『大切なことはすべて君が教えてくれた』(戸田恵梨香)の朝加真由美がいます。

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