日本全国、どこでも被災の可能性がある!
被災に備えて対応の事前準備を
そして、今回、熊本、阿蘇、大分で激しい地震が起こりました。規模は私が体験した阪神大震災と同じですが、あの揺れを二度も体験するとは!!……熊本のみなさんの恐怖は、筆舌に尽くしがたいものだと思います。それでも過去に同じく震災を経験した者として、その痛みを少しでも分かちあうことができればと思う次第です。
活断層も多く、地震活動が活発になってきているように感じる日本。いまや日本全国どこでも、このような大きな災害が起こると考えておくべきだと思います。
災害発生! 緊急時の連絡方法・避難先をどうする?
小さな子どもを守るため、いざというときのために備えよう
さて、東日本大震災を、私は東京で体験しました。震度5強でしたが相当長く、強い揺れでした。ビルのエレベーターが止まり、電車が止まりましたが、学校と保育園にいる子どもたちを、なんとしても迎えに行かなければなりません。電車が復旧する見通しも立たなかったことから、私は自宅まで13kmの道のりを歩いて帰りました。
緊急時の連絡方法は?
災害が起きたとき、まず最初にしたいのは家族同士の安否の連絡です。家族の居場所としては、次のようなパターンが考えられます。- 学校や保育園、幼稚園に行っている子ども
- 会社に行っているパパ、ママ
- 家にいる家族
- どこかに出かけている家族
- 離れた場所にある実家や親戚
- 日中に災害が起きた場合、幼稚園や保育園、学校などの公的な場所で災害にあった場合は、親が迎えに来るまでは子どもを守ってくれることになっています。ただ東日本大震災の場合、、かなり多くの学校で、親を待たずに子どもを帰したところがあり、問題になりました。災害の際の対応を話し合い、学校や自治体に「子どもだけで帰さない」と確約しておくべきでしょう。
- 会社からどのように帰ってくるのか、帰宅ルートをしっかり考えておきましょう。地図を用意しておくのはもちろん、できれば会社に置き靴をしておくと安心です。
- 家にいる家族は、家が壊れていなければ家にいたほうが安心。もし、火事や津波などが起きそうな場合は、家族であらかじめ避難する場所を決めておきましょう。
- どこかに出かけているときに災害に遭う可能性も高いものです。できればいつも歩きやすい靴を選んで履き、身分証明書などを身につけておきましょう。子どもの母子手帳や名札(名前、連絡先を記入)なども用意しておくとよいでしょう。どこに出かけるか、家族に大体の場所を告げておくのも、こんな時代のルールといえるかもしれません。
- 離れたところにある実家や親戚は、災害が起きた時に連絡ステーションの役割を果たしてくれます。災害の中心地ではなかなかつながらない電話も、外からだとつながることも。学校や幼稚園・保育園、会社などへの連絡を頼んでおくと安心です。