青森の桜、春の花
北国青森の春は遅く、4月に入って少ししてからやっと花の便りが届きます。あらゆる春の花が一斉に咲き出し、桜が満開になるGWの前後頃にはさまざまな種類の花が咲き乱れます。同時に新緑も一気に進むので、写真のようなさくら色と萌黄色の見事なコントラストも楽しめる年も。春の青森で、花を訪ね歩く旅はいかがですか。青森の桜スポット
春の花といえば桜。青森でも県内各地に魅力的な桜スポットが多数あり、それぞれの場所でその地らしさを楽しめるイベントが開かれます。イベントは例年GW期間中に行われるところが多いため、県内外からのたくさんの観光客でにぎわいます。青森県民が花見好きといわれるのも、GWが桜シーズンだからかもしれません。■弘前公園の桜(弘前市、4月下旬~5月上旬)
ソメイヨシノを中心にシダレザクラ、八重桜が弘前城の本丸やお濠で降るように咲き誇り、日本一との呼び声も高い弘前公園の桜。ひとつの花芽から出る花の数が多い弘前公園の桜は、豪華な花が特徴です。樹齢100年を超える古木が300本以上もあり、見ごたえある桜を、城下の歴史とともに味わえる最高の桜スポットです。
さくらまつりのはじまりは1918年の「観桜会」から。「観桜会(かんおうかい)」とはお花見のことで、津軽では観桜会のことを「かんごかい」などと呼ぶこともあります。現在は「弘前さくらまつり」の名称で、200もの出店が並び、お団子やいちご飴、津軽伝統の生姜味噌おでんや黒こんにゃくなど、たくさんの食べものが販売されます。またお化け屋敷や遊具施設などもあり、桜を見ながらゆっくりと園内を楽しめます。夜桜のライトアップも必見。
イベント:弘前さくらまつり
地図:Yahoo!地図情報
■岩木山南麓の桜(弘前市、4月下旬~5月上旬)
岩木山を周遊する道路に、約6500本ものオオヤマザクラが咲く「世界一長い桜並木」があります。嶽温泉郷付近にある「並木の散歩道」では、この桜並木と雄大な岩木山を眺めながらの花見散歩が楽しめます。
そのほか、付近にはソメイヨシノや芝桜を楽しめるスポットや温泉も。お山の桜スポットには、一味違った魅力があります。
岩木山麓 「世界一の桜並木道」をノルディック・ウォーク(2013年)
地図:Yahoo!地図情報
■芦野公園の桜(五所川原市、4月下旬~5月上旬)
作家太宰治のふるさと金木にある県立芦野公園の桜は、日本の桜100選に選ばれています。園内を津軽鉄道が縦断していますが、桜の時期にはその線路を覆うように桜のトンネルが広がります。桜のトンネルと下をくぐる列車の景観は有名。太宰の足跡を感じながら格別の桜景色を楽しめる、趣あるスポットです。
イベント:金木桜まつり
地図:Yahoo!地図情報
■駒街道の桜(十和田市、4月下旬~5月上旬)
十和田市のシンボルロードである官庁街通り(駒街道)は、馬産地ならではの馬のオブジェや歩道両側の奥入瀬渓流・稲生川をイメージした水の流れ、それにアートスポットがある素敵な通りです。
日本の道100選に選ばれているほか、桜スポットとしても有名。165本の松と156本の桜がつくる4列の並木があり、桜と松のコントラストが魅力です。春まつり期間中はこの並木を上からも眺められるようにと、市役所5階展望ロビーが開放されています。また、夜桜のライトアップもあります。
イベント:十和田市春まつり
地図:Yahoo!地図情報
■合浦公園の桜(青森市、4月下旬~5月上旬)
海水浴場や野球場、小動物舎などがある合浦公園は、子供からお年寄りまで集う市街地の総合公園です。四季折々のイベントがおこなわれる場所として、青森市民に親しまれています。園内には650本を超す桜があり、旧奥州街道を偲ばせる老松とのコントラストを楽しめるのが特徴。イベント期間中は夜にぼんぼりが点灯され、夜桜を楽しむこともできます。
イベント:青森春まつり
地図:Yahoo!地図情報
■早掛沼公園の桜(むつ市、5月上旬~5月中旬)
下北半島の桜の開花時期に最もにぎわう早掛沼公園では、16種類約380本の桜とともに、約500株のチューリップ、約400株のつつじも楽しめます。
珍しいのは「御衣黄(ぎょいこう)」 という緑色の桜。ソメイヨシノより1週間遅い5月中旬~下旬頃に見ることができます。
イベント:むつ桜まつり<問:0175-23-1311(むつ市観光協会)>
地図:Yahoo!地図情報
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