イザというときに、お金の管理方法はどうする?
災害をきっかけに「万が一」のことを考える方も多いかと思います。自然災害だけではなく身の回りに起こりうるトラブルも含めて、今すぐにできる対応を考えていきたいですね。今回は、お金の管理方法について考えてみます。銀行は分散が基本
お金の管理は銀行が中心となります。給与振込みや公共料金などの引き落とし、まとまったお金の預金などに銀行を利用している人が大半でしょう。銀行が個人のお金の流れの中枢といえるのではないでしょうか。万一の事態に備えるには、銀行の口座を複数つくり、お金を分散させておくことが大切です。銀行口座が2つ以上あれば、1つの銀行からお金を引き出せなくても、違う銀行を利用することができます。
また、金融機関が破綻したときには預金保険制度(ペイオフ)が利用できますが、保護される預金は普通預金などの預金で、1金融機関ごとに1人当たり元本1000万円までとその利息です。この観点からも銀行口座と預金の分散は大切だといえます。
ATMと店舗の場所を再確認
銀行の分散とともに考えておきたいのが、それぞれの金融機関のATMや店舗の場所。いつもコンビニATMを利用している人も、金融機関のATMや店舗の場所を確認しておきましょう。トラブルが起きたときに、コンビニATM網との連携がうまくいかない場合も想定されます。また、金融機関のATMしか利用できないということもあるかもしれません。店舗の窓口でのみの対応ということも想定されます。自宅近く、乗り換えターミナル、勤務先の近くなど、普段の行動範囲内の複数箇所を確認することが大切です。
銀行口座、クレジットカードの情報は複数もつ
お金の管理で一番大切なのが、銀行口座やクレジットカードの情報。財布をなくしたときは、自宅に戻って通帳や控えを見れば口座情報が分かりますし、金融機関にすぐに連絡をとることができるでしょう。でも、火事や地震などで自宅にあったものを利用することができないとき、金融機関への届出が難しくなります。もちろん、口座からの預金引き出しにも苦労することでしょう。クレジットカードを紛失しても届けられないと困ります。
そんなときのために、銀行口座やクレジットカードの番号、金融機関への連絡先などの情報を複数持っておくと安心です。会社や実家などに置いておくのもよいでしょう。携帯電話のメモなどに残して持ち歩くのも有効です。
また、ネットワーク経由の遠隔地のデータバックアップサービスなどの利用も安心ですね。もちろん、自分だけがわかる暗号や略語を使って、他人が一目見たとしても分からないようにすることを忘れずに。
イザというときには頼りになる! 手元に現金を
停電が続くと、電気を利用したサービスが利用できなくなります。クレジットカードや電子マネーが利用できない場合も想定しておきましょう。こんなときに利用できるのは現金のみです。普段は現金が手元になくても、ほとんどのものには影響がありません。ところが、イザというときに頼りになるのは、現金だということを再確認しておきたいですね。
なので、ある程度の現金は身の回りに用意しておいたほうがよいでしょう。高額な現金を持ち歩く必要はありませんが、食料を買うくらいは心配せずにできるほうが安心です。自宅には何泊かの宿泊費用や遠方の実家までなどの交通費があれば、更に安心です。置いておく場所は通帳や印鑑などとは別の場所に置き、セキュリティ面にも気をつけたいですね。
万が一のときのためのお金の管理方法をご紹介しました。万が一というのは、いつでも起こりうることです。普段から意識をして、行動をすることが大切です。イザというときに慌てないためにも、お金について一度整理をしてみてはいかがでしょうか?