ロタウイルス胃腸炎の検査
子どもがロタウイルス胃腸炎にかかったかなと思った時には、便を持参しましょう。必ず袋に入れて密閉し、そのまま看護師や医師に渡してください。開けてしまうと、周りにロタウイルスが拡がることになってしまいます。病院で便をロタウイルス迅速検査キットを使って診断します。15分で判定できます。
ロタウイルス胃腸炎の治療法
脱水がひどいと、点滴になりますが、ワクチンで防げます
脱水を防ぐために、水分補給は大切です。吐き気のある場合は、吐き気止めを使います。
小さい子供の場合は吐き気を訴えることができません。水分を嫌がったり、食欲のない時には、吐き気があるかもしれないと考えましょう。私自身、吐いていなくても、水分を取らない子供には吐き気止めを使うことがあります。
なるべく、水分を取ることが大切で、できれば、イオン飲料を飲ますようにしましょう。熱中症の使う経口補水液も有効です。柑橘系の果物は吐き気が出やすいので、避けた方がいいでしょう。リンゴなどの繊維を含む食材の方がよいと思います。
経口での水分補給が難しい場合は、点滴による水分補給が必要で、場合によっては入院して点滴になってしまいます。ワクチンはこの入院をかなり減らしてくれます。
ロタウイルス胃腸炎の予防
手洗いが中心になります。トイレの後や食事前に手洗いは必須です。便や吐物などで汚染されたものには消毒しましょう。消毒は、熱湯あるいは0.05から0.1%の次亜塩素酸ナトリウムを使いましょう。アルコールや逆性石鹸では残念ながらあまり効果はありません。
子供のロタウイルス予防法にはワクチンがあり、すでに海外では使われています。
アメリカでは2007年にロタウイルスワクチンが定期接種になっております。一方日本では、2011年11月に自費による任意接種で開始になりました。詳細は、次回のロタウイルスワクチンで説明します。