子供の病気/その他の子供に多い病気

急性白血病の原因・症状・治療(3ページ目)

「血液のがん」とも呼ばれている白血病。血中の白血球が悪性化し、どんどん増えてしまう病気です。早期に治療をしないと、死に至る病気で、以前に比べると治療成績がよくなりましたが、まだまだ早期発見が望ましい病気ですので、ここで説明したいと思います。原因、症状、治療法、予後

清益 功浩

執筆者:清益 功浩

医師 / 家庭の医学ガイド


白血病の分類
FAB分類 <F=French A=American B=British>

白血病は、
  • 細菌に対する免疫に関わる白血球が腫瘍化する「骨髄性白血病」
  • ウイルスに対する免疫に関わる白血球が腫瘍化する「リンパ性白血病」
に大別することができます。フランス、アメリカ、イギリスも同じように分類して考えています。

■ 急性骨髄性白血病

※最初に、分類時に出てくる専門用語を簡単にご紹介します。
  • ペルオキシダーゼ……分化した最終的な白血球に含まれる酵素
  • エラスターぜ……単球という白血球の1種に含まれる酵素
  • 芽球……ちょうど植物の芽のように、分化した細胞の芽のような細胞のこと
  • M……骨髄のこと(英語の頭文字をとっています)

以下の分類は、骨髄からできる白血球の分化で、どの段階で腫瘍化するのかで分けたもの。数字が小さいほど分化していない白血球ということになります。M0~M4までが骨髄の細胞関係、M5は単球関係、M6は赤血球関係、M7は血小板関係です。それぞれ治療が違ってきますので、どこに該当する白血病なのかの判断は重要です。

【急性骨髄腫白血病の分類】
  • M0:ペルオキシダーゼがない、まだ未分化の細胞
  • M1:ペルオキシダーゼがあって、未分化の細胞
  • M2:顆粒球という血液中にある分化した細胞
  • M3:急性前骨髄球性白血病と言って、骨髄の中にある白血球になる前の細胞
  • M4: 急性骨髄単球性白血病と言って、骨髄である単球でエステラーゼが含まれている
  • M5:急性単球性白血病と言って、血液検査でも見られる単球。エステラーゼが含まれている
  • M6:赤白血病と言って、赤血球になる前の細胞、赤芽球が50%以上骨髄内にある状態。それ以外の30%以上占めているのが芽球
  • M7:急性巨核芽球性白血病と言って、血小板を作る巨核芽球が30%以上骨髄内にある状態
■ 急性リンパ性白血病
悪性のリンパ球が増えている状態です。リンパ球の大きさで分けていて、数字が大きいほど、細胞の大きさが多くなります。

※ L……リンパ球のこと(英語の頭文字をとっています)

【急性リンパ性白血病の分類】
  • L1:小型で細胞に占める核が大きいリンパ芽球。小児に多い
  • L2:核に切れ込みなどを持つ大型リンパ芽球。成人に多い
  • L3:バーキットburkitt型。芽球が円形の核を持つ大型のもので、大きな空胞を持つ

分類によって、予後や治療が変わってきますので、白血球を染色して見やすくして顕微鏡で観察します。
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※当サイトにおける医師・医療従事者等による情報の提供は、診断・治療行為ではありません。診断・治療を必要とする方は、適切な医療機関での受診をおすすめいたします。記事内容は執筆者個人の見解によるものであり、全ての方への有効性を保証するものではありません。当サイトで提供する情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当社、各ガイド、その他当社と契約した情報提供者は一切の責任を負いかねます。
免責事項

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます