白血病とは……子供に多いのは急性リンパ性白血病

白血病は「血液のがん」とも呼ばれています。免疫に関わる白血球、酸素を運ぶ赤血球、血を止めるために必要な血小板など、血中に含まれる様々な細胞は「骨髄」で作られていますが、白血病になると、これらの細胞のもとである「造血幹細胞」が分化できなくなり、大事な細胞が作られなくなってしまいます。

正常な細胞が作られなくなり、分化が止まった未熟な細胞が際限なく増えるようになってしまった状態を「腫瘍化」と言います。

白血病には急性と慢性がありますが、子供のがんで多いのは急性白血病。また、白血病は、増える白血球によっても2つに分けられます。細菌に対する免疫に関わる白血球が腫瘍化してしまうのが「骨髄性白血病」、ウイルスに対する免疫に関わる白血球が腫瘍化するのが「リンパ性白血病」です。子供で特に多いのは、急性リンパ性白血病です。

白血病の原因

白血病の原因はまだ不明なことが多いです。一部にはベンゼン、発がん物質、放射線が関与していることがあると言われています。特殊な白血病である急性リンパ性白血病バーキット型では、ヘルペスウイルスの1種であるEBウイルス(Epstein-Barr virus)が関与していることや、同じく特殊な成人T細胞性白血病ではHTLV-1というウイルスが関与していることが分かっています。

白血病の症状

骨髄で正常な細胞が作られないため、以下のような症状が出ます。
  • 正常な白血球が減るため、感染を起こしやすくなり、発熱を繰り返す。また、熱がなかなか下がらなくなる
  • 正常な赤血球が減るため、貧血になったり、顔色が悪くなったり、疲れやすくなったりする
  • 正常な血小板が減るため、出血傾向を示し、紫斑(あざ)が出きやすくなったり、鼻血が止まらなくなったりする

白血病の検査

血液チェック

血液検査で白血病細胞がいないかどうか検査します

上記の症状があり、血液検査で疑わしい細胞が見られた場合、骨髄の中で白血病細胞が増えているかを確認する骨髄検査を行い、白血病かどうかの確定診断を行います。

骨髄検査の方法ですが、大人の場合は胸骨という胸の骨に針を刺し、子供の場合は、腰骨の1つである腸骨に針を刺して、骨髄液を採取します。まずは、局所麻酔をしてから、注射針より太い針を刺し、骨髄液を採取します。採取時には痛みがありますが、時間は1分以内で、すぐに終わります。

白血病だと分かった場合、増えた細胞が、リンパ球に分化する細胞か、それ以外の細胞に分化する細胞かを見て、リンパ性、骨髄性に分け、さらに細かく分類します。

次のページでは白血病の治療について説明します。