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伝説のパーソナリティー・つボイノリオに再会(2ページ目)

70年代に深夜放送で全国的人気を集め、今も名古屋で活躍中のラジオパーソナリティ・つボイノリオ。数十年ぶりに聞いたラジオの語りは、当時とちっとも変わっておらず、そのことに却って感動を覚えてしまいました。

広川 峯啓

執筆者:広川 峯啓

お笑い・バラエティ番組ガイド


これが還暦過ぎ!?と耳を疑う

70年代に若者代表として活躍した、DJ・つボイノリオも、すでに還暦を迎えた大ベテラン。にもかかわらず、ラジオから流れてくるのは、往年の速射砲のような喋り。まったく年齢を感じさせないんですね。

3時間の長丁場だけにさまざまなコーナーで構成。当ガイドが感心したのが「行く9時来る10時」。文字どおり毎日9時台の終わりから10時にかけてのミニコーナーで、重々しい鐘の音がバックに延々と流れているんです。

内容は9時台のトークについてのリスナーからの感想(あるいはツッコミ)を、速射砲のように次々と読んでいくというもの。これ自体、技術的にすごいことですが(スタッフワークも含めて)、何より人を食ったようなタイトル・ネーミングにやられました。60過ぎのパーソナリティがやることじゃないですよ(もちろん褒め称えてます)。

シンガーソングライターとしても健在

一時期、センセーションを巻き起こした名曲「金太の大冒険」の歌手(作詞・作曲も)としても知られるつボイ氏。当時のクリエイター魂は21世紀に入っても衰えることを知らず、2006年には新曲「インカ帝国の成立」を発表。iTunesStoreでの配信当日にワールドチャート首位を獲得しています。

原曲は80年代に作られたということもあるんでしょうが、ある意味「金太~」の延長線上にある曲を、あえて21世紀にリリースする姿勢には頭が下がります。また、それがヒットしてしまうというのも、大勢のリスナーが今も熱烈に応援してることを体現しています。

要するに「この人、いろんな意味で、30年前と全然変わっとらん!!」というのが、素直な感想なんです。現在、中部以外の地域では再び聴取困難になってしまいましたが、もう一度全国ネットのラジオで、あのカン高い声を聴いてみたいと思っているのは、決して当ガイドだけじゃない筈です。

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