エアコン/エアコンの使い方

エアコン節電対策5つのポイント(3ページ目)

節電が求められている夏は、エアコンを効果的に使うことが必須です。そこで、エアコンの節電対策について、具体的な方法をご紹介します。

執筆者:戸井田 園子

その3~運転モードの消費電力を知る

冷房・暖房・除湿の、具体的な消費電力を知るというより、お使いのエアコンで、消費電力の多い順番を知ることが適切な節電につながります。

冷房と暖房については、取り扱い説明書やカタログに定格消費電力が記載されています。立ち上がり直後と安定時で消費電力は異なりますが、目安として確認してみて下さい。除湿については数値の表示はありませんが、一般的に除湿は「弱冷房」と一緒なので、冷房時よりは少ないと考えて大丈夫です。

■「再熱除湿」に注意
エアコンの消費電力について

除湿の方式により、消費電力が【再熱除湿】>【冷房】>【除湿】の順になっていることもあるので、しっかり確認を!

最近の機種には、温度を下げず湿度だけを下げる「再熱除湿」が採用されているものが多くあります。「再熱除湿」とは、除湿のために一度下げた温度を再度室温にあげて送り出すこと。そのため、機種によっては冷房より電力を消費する傾向がありました。しかし最新モデルでは、排熱を利用して消費電力を抑えた仕組みに進化しています。また「除湿」と「再熱除湿」を選べるモデルと「除湿」を選ぶと自動的に「再熱除湿」になるものなど、「除湿」といってもお使いの機種により仕様が異なります。そのため、節電のつもりで「除湿」を選んでいても、かえって電気を消費しているということになりかねません。お使いのエアコンがどのような除湿方式を採用しているのか、取扱説明書などでしっかり確認しておきましょう。

■「自動」モードのすすめ
エアコンのリモコン

「自動」運転は、状況に応じて最適な運転モードを選んでくれるので、利用するのが節電への近道です!

また、暑いと感じたら、温度を下げるのではなく「風量」を強くすると、体感温度が下がるため涼しく感じる効果があります。また「風向」も重要です。冷たい空気は下にたまり、温かい空気は上にたまるため、冷房時は上向きに、暖房時は下向きに風を吹き出すと部屋の温度が均一になりやすいでしょう。

このような細かな設定も「自動運転」にしておけば、温度・湿度など状況から、最適な運転モードと風量・風向で運転してくれます。自分で判断できなくて悩むのなら「自動」モードを利用するのがおすすめです。その上でエアコンが効きすぎると感じた場合は、温度設定を高めにするとよいでしょう。

最後は見落としがちなフィルターと室外機について >>

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