複数の連絡手段を確立しておこう
公衆電話から連絡がくる可能性に備え、携帯電話の着信設定も確認を。
そんな中、SNSのようにネットを介した交流は途絶えることなく、またたく間に各地の情報がリアルタイムで飛び込んできました。特に、ここしばらくユーザが急増しているTwitterは、相手のつぶやきで生存や状況が即座にわかるので、利用者とそれ以外で情報にずいぶん差が生じたように思えます。
助かることが最優先な状況で、他人のことを考える余裕などなくなってしまうかもしれません。しかし家族同様、愛する人の無事を心配する気持ちはみんな同じです。
そこで、いざというときに「また会える」ための方法を考えてみました。
■ネット電話が繋がりやすいことも
今回の震災時、電話回線は一時的にほとんど繋がらなくなりましたが、ネット回線に障害が生じたエリアは(物理的に)被害の大きかった地域だけでした。
ネットが使える環境下であれば、Skypeのようなネット回線を利用した音声通信が使えます。実際、首都圏で携帯電話が繋がらなかった時期も、スマートフォン同士はSkypeで難なく通話ができました。
Skypeは、パソコンあるいはスマートフォンがあれば、アプリも番号も無料で入手可能です。Skype同士ならば、文字によるチャットも音声や動画による通信も無料。モバイルや固定電話の番号にもかけられます(その場合は通話料が発生します)。
この機会に、恋人との間でネット電話の設定をしておくといいでしょう。
■Twitterやfacebook、mixiなどのSNSも活用
SNS(ソーシャルネットワーク)については、すでにアカウントを持っている人も多いのではないでしょうか。
しかし、さまざまな人間関係が混在するSNSの性質が、恋人たちにとっては嫉妬など無用なトラブルの温床となることもあり、あえて繋がっていないカップルもいるようです。
たとえばTwitterのように複数のアカウントを所有できるツールであれば、専用アカウントを取得して繋がっておくのもひとつの方法です。現行のSNS利用について変更を強制するのではなく、双方にとってプラスとなる方法を採用して。
■災害用のラインも決めておこう
171(NTT災害用伝言ダイヤル)や携帯電話キャリアごとの災害用伝言板のうち、災害時に連絡が取れなくなった際にメッセージを残す優先順位を、あらかじめ決めておくといいでしょう。家の電話と携帯電話など複数の番号を所有している場合は、宛先の番号をどれにするかも取り決めを。