低収入でも「マイホームで家庭を育みたい!」若者増加
家事も子育ても平等負担。そんな若年夫婦が増えている
ただ、収入はといえば、「年収300~400万」のための本が売れている昨今、かつての一般サラリーマン世帯が住宅ローンを組むのに標準的な目安としていた700~800万円の時代に比べれば、実に約半分。「婚活に励んでしっかり家庭を持ちたい」「子供を庭と子供部屋のある戸建で育てたい」というニーズと「でも収入は伸び悩んだまま」という矛盾する現実から、ローコスト住宅が再び注目を浴びているのは十分説明がつく。
ジミ婚・シェアリング婚…結婚式の形が変わっているように、家族や家のあり方も変わりつつある
ローコスト住宅出現から30年後の今はどうなってる?
そうしたネガティブイメージの影響と、その後の長引く不況による加盟工務店の倒産等で、1985年からローコストを掲げて林立した住宅フランチャイズや、2000年以降のパワービルダーブームは確かに統合・倒産などの憂き目に遭ってきた。しかしあれから既に10~20年。現在のローコスト住宅も果たして当時のままなのだろうか?ムダなものにはお金をかけたくない世代が望む家とは?
ガイド自身、子供の教育費が頭にのしかかるミセスの一人。同誌の読者像も「未就学児を抱え、家計をやりくりして節約し、いつかはマイホーム!と貯蓄を頑張っている30代」。そんなミセスの疑問を代表して、「ローコスト住宅って安全性は大丈夫なの?」「どうしてそんなに安くなるの?」「コストダウンの工夫」について、実際に企業担当者に訪問取材してきた。
まず1社目は、555万円住宅で話題の、あの会社を訪問。