人と人をつなげるハブ役を買って出る
人と人をつなげられる人は成功する
ハブといってもヘビではありません。
たとえば「ハブ空港」などと呼ばれることがありますが、これは広域航空路線網の中心として機能する空港という意味です。
この場合、人と人のネットワークの中心、あるいはポータルとしての役割を担うことを言います。
具体的には、自分の人的ネットワークの中に、相手の仕事の役に立ちそうな人がいたら、せっせと紹介しているのです。
しかも、仲の良い仲間の名刺も持ち歩き、商談があればその名刺を渡し、「こんな知り合いがいるのだけれど、もし興味があったらセッティングするから気軽に言ってね」と、営業マンの代わりまでやる徹底度。
こういう人たちは、パーティーなどでも、他の参加者とは動き方がまったく違います。ほとんどの人は自分自身の名刺交換に余念がありませんが、彼らは自分の名刺交換は後回しで、「あなたに紹介したい人がいるの」と、周りの人に名刺交換をする機会を作ってあげているのです。
自分目線ではなく、他人からどう思われるか目線で接する
これは「人脈をつくる」とか「人脈を広げる」という昨今の考え方とは対極に映ります。自分目線での人脈作りは、往々にして名刺交換して終わり、となりがちです。しかし、自分を紹介してくれる人には、「この人についていけば、いろいろ人を紹介してもらえる」となり、むしろ大事に扱われるようになります。
自分のことをアピールするときも同様に、「私はこれができます」という自分視点だけでなく、相手目線で「私はあなたに対し、こうやって役に立てます」と伝えることも大切です。(もちろん、親切の押し売りにならないような配慮が必要ですが)
つまり、どうすれば自分を知ってもらえるか、ということよりも、どうすれば相手の役に立てるか、という視点で接することです。
そうやって人脈のハブとしての動き方をすると、無理に人脈を広げようとしなくても、自分の名前が流通する効果をもたらしてくれます。