部屋干しと浴室乾燥機どっちがいい?
外干しでカラっと乾かしたいものですが…
ですが梅雨時や、夕立が多い夏場、花粉症の季節など、干したくても干せないという季節もあります。そんな時は部屋干しなどで対応される方も多いかと思いますが、部屋が湿ってしまったり、乾くのに時間がかかったり、洗濯ものがイヤな臭いになったり…と悩みは尽きないですよね。
そこで登場するのが、全自動洗濯乾燥機や浴室乾燥機などということになりますが、非常に気になるのはランニングコスト。
外干しできない洗濯物を乾かすのに、いったいどの方法を使えば一番安いのでしょうか。
部屋干し+扇風機
まずは一番原始的な方法から。部屋干しをするとなかなか乾きにくいですが、洗濯物同士の間隔を空けて干し、風を当ててやることで、幾分早く乾きます。また、風通しの良い場所に干すようにすれば、多少は湿気も逃げるため、何もせず普通に部屋干しをするよりはよく乾きます。
■窓際に干して扇風機で洗濯物に風を当てる
ランニングコスト 約5円
乾燥時間 約7時間以上
扇風機は非常に消費電力が低いため、コストはかなり安めです。ですが、普通に部屋干しするより多少早く乾くという程度ですので、大量の洗濯物や急ぎの場合には向きません。湿度があまり高くない時や、薄手のものが多い場合などには良いでしょう。
浴室乾燥機
浴室乾燥機には電気式のものやガス温水式のものがあります。浴室乾燥機のメリットとしては、洗濯乾燥機では乾かすことのできないデリケートな衣類も平気なこと、湿気の多い季節は浴室自体のカビ防止の効果もあること、などが挙げられます。
■電気式浴室乾燥機
ランニングコスト 約83円
乾燥時間 約3時間15分
■ガス温水式浴室乾燥機
ランニングコスト 約39円
乾燥時間 約45分
ガス温水式の方が短時間で乾き、コストもかなり安いのが特徴です。但し、電気式を使用していても、オール電化のお宅や時間帯電灯(深夜電力が安いプラン)などを利用し、夜間に乾燥をさせた場合にはかなりコストは抑えられるでしょう。
全自動洗濯乾燥機
洗濯物が多いと部屋干しは大変…
ヒーター式は電気をそのまま熱に変えて乾燥するのに対し、ヒートポンプ式は大気の利用して熱に変えて乾燥します。イメージとしては、ヒーター式はドライヤー、ヒートポンプ式は除湿機と言ったところです。
また、ヒートポンプ式の乾燥には冷却水が不要なため、乾燥時に使われる水道水の節水にもなります。
■ヒートポンプ式全自動洗濯乾燥機
ランニングコスト 約21円
乾燥時間 約2時間35分
■ヒーター式全自動洗濯乾燥機
ランニングコスト 約88円
乾燥時間 約3時間以上
ヒーター方式の全自動洗濯乾燥機は、ランニングコストが際立って高いのがわかります。対してヒートポンプ搭載機種の場合、浴室乾燥機よりも圧倒的に低コストです。住まいや家事時間の関係で、滅多に外に干すことがないというような方であれば、ヒートポンプ式全自動洗濯乾燥機を使うのが一番経済的と言えるでしょう。
但し、ヒートポンプを搭載した全自動洗濯乾燥機は本体価格は高額で、大きさもかなり大きいため、気軽に購入できるかと言えば難しいところかもしれません。
除湿機
浴室乾燥機も全自動洗濯乾燥機もないという方は、部屋干しで我慢をする以外にも方法はあります。オススメなのは除湿機の利用です。浴室などの閉め切った場所に除湿機を置き、洗濯物を干します。浴室乾燥機に比べれば時間はかかりますが、カラっと乾きランニングコストも安く済みます。
■浴室に干して除湿機をかける
ランニングコスト 約19円
乾燥時間 約5時間
送風機能や空気清浄機能などが搭載された高機能な物も出回っていますが、単純に湿気だけをとるシンプルな機種でも十分洗濯物の乾燥には有効です。本体価格も単機能なものであれば15,000円程度からありますので、衣類乾燥にお困りでしたら除湿機を検討してみると良いでしょう。
但し、除湿機は電気製品ですから、浴室に置く時には水濡れをしないように十分ご注意ください。また、ドアなどにコードを挟まないように気をつけて設置をしましょう。
ご紹介した衣類乾燥の方法を、ランニングコストの安い順に並べてみました。
- 扇風機 約5円
- 除湿機 約19円
- ヒートポンプ式全自動洗濯乾燥機 約21円
- ガス温水式浴室乾燥機 約39円
- 電気式浴室乾燥機 約83円
- ヒーター式全自動洗濯乾燥機 約88円
※今回の試算は外気温25度程度で6kgの洗濯物を乾かす場合を想定しています。洗濯物の種類や湿度などの諸条件、また使用する機種により多少の誤差がありますのでご了承ください。
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