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株の配当金。確定申告した方が得?しない方が得?(2ページ目)

株式投資の魅力の一つである配当金。基本的には源泉徴収で済ませられますが、確定申告を行って税金の還付を受けられる可能性もあります。あなたは確定申告をした方がいいのか、それとも源泉徴収で済ませた方がいいのか。どちらがお得なのかを考えていきます。

横山 利香

執筆者:横山 利香

投資をはじめてみようガイド

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申告分離課税を選択した場合

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少しでもお得になるように、しっかりと基本を押さえておきましょう。

申告分離課税を選んで確定申告を行った場合は、上場株式等の損失と損益通算を行うことができます。ですから、株取引等で損失を抱えた人にとってはお得と言えます。

ちなみに、配当金の受け取りを証券会社の特定口座(源泉徴収あり)にしている場合は、自動的に株取引等の損失と損益通算されます。ただでさえ楽をしたい確定申告ですから便利ですね。

総合課税を選択した場合

一方、総合課税を選んで確定申告を行った場合は、配当控除を受けられますが、他の所得(給与所得等)と合算して課税されることになります。

総合課税では課税される所得金額によって税率が異なっていて、5%から40%まで、所得が増えるほど税率が高くなる仕組みになっています。ですから、他の所得と合算する前の金額の税率と、合算した後の金額の税率を比較することが大切です。

そもそも税金の還付が少しでも受けられることを期待して、配当金の確定申告を行うわけです。にも関わらず、所得を合算して所得金額が増えれば税率が高くなってしまう恐れ、そして、税率が高くなれば税金が増える恐れもあります。ですから、合算する前と後とでの比較が大切なのです。

確定申告か源泉徴収かの境界線 

一般的には、源泉徴収のままがいいのか、確定申告をした方がいいのかの境界線は、課税所得が330万円以下だと言われています。ですから、330万円よりも課税所得が少ない人は確定申告を行うことで税金が還付される可能性があります。

自分はどちらを選択した場合がよくわからない場合は、国税庁の平成22年分の確定申告書等作成コーナーで入力すれば自動的に税額が計算されますから、合算後を試算してみるとよいでしょう。

確定申告シーズンも残りわずかですが、今からでもまだ間に合いますよ!
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