イバン族など、26以上の民族が生活

マレーシアのクチン

脱穀の仕方など、先人の知恵が生かされた先住民の暮らし

今、マレーシアのスローガンは「One Malaysia」。さまざまな民族がひとつの国にお互いを尊重しながら、暮らしています。東マレーシアは少数民族がより多いのですが、サラワク州にはなんと26以上もの民族が。山奥に頑丈なロングハウスを築き、穏やかに暮らしたビダユー族。“放浪者”という意味を持つサラワク州の中で最も人口の多いイバン族。ビーズ刺繍の伝統工芸や「サペ」という弦楽器など芸術性に富んだオラン・ウルー族。沿岸地域に暮らし漁業や造船を生業とする、最もマレー風の生活習慣を取り入れたメラナウ族。ジャングルの奥深くを移動しながら吹き矢で獲物を捕まえ、サラワク州の最後の遊牧民族であるプナン族などなど。ほかに中国系やマレー系もいて、それぞれの民族が独自の祭りを行い、言語も45を超えるそうです。

民族文化に触れられるサラワク・カルチュラル・ビレッジ

マレーシアのクチン

敷地内に各民族の家屋が点在し、それぞれで習慣や文化について学ぶことができるサラワク・カルチュラル・ビレッジ。

そんな多様な民族の文化や習慣に触れられるテーマパークが、サラワク・カルチュラル・ビレッジ。クチンから車で約40分、サントボン山の麓、ダマイビーチ地区にあります。広大な敷地にそれぞれの民族の伝統建築様式の家屋が点在し、文化体験ができるのです。

たとえばプナン族の木と葉で作った家では2m近くありそうな長い吹き矢で的を狙う。オラン・ウルー族の急斜面に築かれた家で、6弦ギターのような「サペ」の演奏を聞くなど。1日2回(11:30~、16:00~)の伝統舞踊のショーも本格的です。

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Sarawak Cultural Village
TEL+60-82-846411
開園時間:9:00~16:45

伝統的なロングハウスでホームステイも!

サラワク州の先住民族は、ひとつ屋根の下に数家族が集まって暮らします。その家をロングハウスと呼び、民族によって建築様式がやや変わるものの、高床式の長屋スタイルが基本。

実は、そのロングハウスに滞在し、生活を共にすることができます。本格的なロングハウス体験をするなら、イバン族のもとへ。クチンから車で約4時間、ボートで上流へ上っていた先にあります。狩猟や川で漁をおこない、焼畑や山菜とりをする、森の恵を生かした自給自足の生活。伝統舞踊や吹き矢、闘鶏などでゲストをもてなしてくれます。ロングハウスの下には家畜がいます。竹でできた床の隙間からこぼれおちる食べ物もエサにするそう。そんな生活の知恵も垣間見られます。

奥地に暮らすイバン族のロングハウスへ行くには時間がない……という方には、クチン周辺に暮らすビダユー族のロングハウスがおすすめ。滞在しなくても、日帰りの見学ツアーもあります。

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インサー・ツアーズ&トラベル
TEL:+60-82-248112
e-mail:insar@tm.net.my(日本語対応)

取材協力/マレーシア航空サラワク州観光局
写真提供/マレーシア政府観光局
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