携帯ゲーム機にコアユーザーを狙うNGP
ハイスペック、そしてゲームプレイに特化したインターフェースでコアユーザーを狙います。
現時点でNGPが強くアピールしていることは、PS3並みのゲームが携帯ゲーム機でも実現できるよ、ということです。また、もう1つ着目しておきたい3DSとの大きな違いは、アナログスティックが2本ついている点ですね。NGPではコール オブ デューティーシリーズの発売がすでに発表されています。こういったタイトルが、据え置き機と比べてゲーム内容的にも操作環境的にも遜色なく遊べるというのが、NGPの1つのポイントです。
日本だけ言うと、PSPはモンスターハンターポータブル(以下モンハンP)シリーズの市場が圧倒的で、その動向が重要になりますが、NGPはさらに海外でも売っていくために、据え置きハードでコアなゲームを遊ぶユーザーを取りにきている印象があります。
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機能の1つとしてゲームを取り込んでいくスマートフォン
多彩な機能の1つとしてゲームも積極的に取り込んでいきます。
ただし、ポイントは性能ではありません。スマートフォンを買う人にとってゲームがどのような位置づけであるか、ということです。おそらくは、主たる目的として、通話や、メール、Webサイトの閲覧などがあって、さらに、スケジュールや連絡先の管理、動画や音楽を観たり聴いたりがあって、それで、ゲームも、という位置にある人が多いのではないでしょうか。
そもそもスマートフォンは、莫大な開発費をかけたリッチなゲームコンテンツを投入し、このゲームが遊びたい人はこのスマートフォンを買ってください、という流れで売られてはいませんから、ゲームを主目的に買う人が少ないのは当然です。
スマートフォンのゲームタイトルは、価格は数百円ぐらいのものが多く、オンラインダウンロードでいつでも気軽に購入できるので、スマートフォンを持っているからゲームも利用している、そういう人の方が多いでしょう。
つまり、たくさんある機能やサービスの1つとして、ゲームも積極的に取り込んでユーザーの利用機会を増やしていく、というのがスマートフォンとゲームの関係です。
それぞれのゲームが、どのような形で市場を作っていこうとしているか、お話しましたが、最後にそれらがどのように交わるのか、あるいは交わらないのかについて、まとめていきたいと思います。