イメージキャラクターの使い方がうまい
コフレドールのイメージキャラクターと見てみると、以前は「ホント素敵で美人で、やっぱり芸能人ですよね~」というイメージの女優さんだったのですが、ここのところはなんとなく近しいイメージが持てる女優さんになっています。もちろん、きれいだし素敵なのですが、メイク次第で自分もそうなれるかも?と思えるような印象があるのです。イメージキャラクターに関しては、2極化しているなと思っていて、顔が整いすぎていて、「憧れ」をイメージさせる人(外人さんが多い)を起用するのか、それとも、きれいだけれど庶民的な人を起用するのか。先ほども書いたように、以前のコフレドールは「憧れ」の方だったと思いますし、これは資生堂のマキアージュなどにも共通することだろうと考えています。複数の「憧れ」の人をイメージキャラクターにすることで、商品のよさをアピールする。
ただし、私個人が持った印象としては「それはあの人だから、こんなにきれいなんでしょ?」ということ。自分と重ねたときに、その違いはかなり大きなものだし、これは否定できない事実、悲しいことですが。しかも、そう考えるのはきっと私だけではないだろうから、そうすると商品を売る戦略を変える必要が出てきます。その結果、「庶民的」な人がイメージキャラクターになるという流れは、とてもスムーズなかと…。
ホームページを見ると、コフレドールは女子会を巻き込んだプロモーションもしています。女子会となると、もっと庶民的だし、そもそも自分が参加できるというとてもナチュラルな感じがするイベントです。もちろん、コフレドールが関係する女子会は誰でも参加できるわけではないのですが、雰囲気は伝わるかなと。
発売1カ月で55万本の大ヒット
で、実際にこの口紅は売れているのかというと、発売から1カ月で出荷本数が55万本を超えています。予定よりも2割程度多いとか。安さとプロモーションでの勝利かもしれません。じゃ、カネボウの株を買おうと思っても、実はカネボウは上場していません。花王のグループ会社です。花王の場合、ビューティ事業としてはソフィーナやビオレ、アジエンスが有名で、洗剤ではアタックでしょう。この認知度はけっこう高いと思います。最近ではアタックNeoがヒットしたことでも話題になりました。液体洗剤市場が拡大していることを考えあれば、今後も期待できそうです。
女性の支持は重要??