株式戦略マル秘レポート/藤村哲也の「次のお宝株を探せ!」

エムスリーは医療業界の大化け候補?(2ページ目)

エムスリーは医療業界の大化け候補?エムスリーの今期売上予想は145億円、経常利益は58億円で2004年の上場時より10倍規模の会社に成長しました。PERは35倍とやや高めですが世界に通じるインターネット企業として評価をすれば今後の成長はまだまだ期待できますので株価の上昇余地もありそうですね。

藤村 哲也

執筆者:藤村 哲也

株式ガイド

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エムスリーの提供する「MR君」はMRに変わる?

このMRに代わる医療情報サービスを提供するのがエムスリーの運営する「m3.com」です。この医療情報サイトは各種の医療ニュースから医療コラム、薬剤・文献情報などを公開しています。2006年3月末に12.5万人だった医師会員は2010年12月には20万人と順調に増加しています。日本の医師は約27万人とも言われており順調に普及していることが覗えます。そして現在最も貢献しているのが「MR君」です。「m3.com」において同社と契約した製薬会社が会員の医師向けに医薬品などの情報提供を行うサービスです。同社は製薬会社から年間基本料7000万円で契約し、1メール送信100円の配信(eディティール)など多様なサービスを提供します。

直近においてもMR君(課金対象)のアクティブ会員数は22.4%増、既読メッセ―ジ数は30.6%増となっており、こうした使用頻度の高まりを見ても、単に医師会員数が増加しているだけではなくいかに充実したサイトとして製薬会社、医療現場双方から認められている証拠でしょう。

買収や海外展開でも成長

同社は09年、大規模臨床試験や製造後販売後調査の支援管理システム「CapTool」を展開しているメビックスを買収しました。新薬を発売するには発売前や発売後にも大規模な調査が必要になってきます。こうした調査で、科学的根拠に基づく医療(医薬品の適正使用や疾病別のガイドライン)の構築にも有用で医療の発展と医療費抑制にも貢献できるとされています。同社では会員の医師や製薬会社の双方に更に差別化されたサービスを提供することで業績拡大と利用者増といった相乗効果を狙っています。また海外展開も進めています。米国で展開する米国版「MR君」の米国医師利用者は10.3万人に増加していますし、がん、リウマチ領域では専門医の約半数を会員化するなど順調な成長を見せています。

この日本発の本格的医療サイトは米国のほか韓国やドイツにも展開しようとしています。また昨年11月には英国の市場調査会社EMSリサーチを買収し100万人規模のグローバルな医師パネルを獲得しました。「MR君」の新たなサービス展開なども期待できますね。同社の今期売上予想は145億円 経常利益は58億円で2004年の上場時より10倍規模の会社に成長しました。PERは35倍とやや高めですが世界に通じるインターネット企業として評価をすれば今後の成長はまだまだ期待できますので株価の上昇余地もありそうですね。
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