ITにより変革する医療業界

医療関係者のサポート的役割も担うMRの仕事

医療関係者のサポート的役割も担うMRの仕事

医療業界には製薬会社と医療機関(病院)との間に、MRと呼ばれる医薬情報担当者が存在しています。医薬品の適正な使用をするために医師に適正使用情報を提供し、かつ医療現場から医薬品の情報を収集することが主な業務です。多くのMRは製薬会社に属しておりいわば営業マンなのですが、他の業界の営業と異なるのは、製品の販売促進だけでなく、医薬品の情報提供及び情報収集も行う点にあります。よってMRには製薬会社側の立場とは別に医師をはじめとする医療関係者のサポート的な役割も求められています。

歴史をひも解くと昭和40-60年代にかけて日本の医薬品市場は熾烈なシェア争いから、過度な接待や薬のダンピング販売などのリベートが横行し、医薬品が本来重視されるべき安全性・有効性が優先されずに処方されるといったことが少なからずあり、それに伴う薬害などの発生により社会から批判を浴びました。しかしそういった状況は90年代以降、過度な接待が処罰の対象になるなど業界を挙げての自主ルールの強化や、MRの薬価の価格決定権の廃止などにより改善されました。

しかし、依然としてMRは6万人もいて医療先進国の米国よりも多いとされ、現在でも営業コストの9割をMR関連費用が占めていると言われています。製薬会社の高コスト体質の一因となっています。

医療業界の革命児~エムスリー(2413)