MBA・ビジネススクール/MBA・ビジネススクール学校紹介

日本企業CEOを目指すなら慶應義塾ビジネススクール

日本を代表するビジネススクールである慶應義塾大学大学院経営管理研究科のインタビュー記事です。どのような学生を求め、どういった教育を行っているのか。MBA修得後どのようなキャリアが待っているのかについて聞いてきました。

福原 正大

執筆者:福原 正大

MBA・海外留学ガイド

慶應義塾大学大学院経営管理研究科(KBS)は、1978年にわが国初のMBAコース(2年制修士課程)として設立されました。これまでに約2,400名のMBAを社会に輩出しています。今回は、KBSの坂下玄哲准教授と日吉学生部経営管理研究科担当河野薫氏にMBAコースの特徴やプログラム内容、入試などをお話いただきました。

ビジネススクールの特徴は?

慶應ビジネススクール

慶應ビジネススクールの建物

KBSの最大の特徴は、国内のビジネススクールでは唯一と言える「ケースメソッド」を全面的に採りいれているということです。主要8領域の基礎科目(会計管理、マーケティング、経営科学、組織マネジメント、経済・社会・企業、財務管理、生産政策、総合経営)および50科目を超える専門科目の多くをケースメソッドで学び、具体的事例に触れ、自ら考え意思決定することで経営を学びます。日本の鉄鋼業をモデル化したビジネス・ゲーム(2泊3日の合宿)では、基礎科目で学んだあらゆる知識と知恵を統合し、それぞれの場面で求められる総合的な経営判断を繰り返すことで組織活動やマネジメントの重要性を学びます。

ケースメソッドでは教える教員の質が大切だと認識しています。KBSは50年以上の歴史の中でその教育ノウハウを蓄積してきました。さらに毎年ハーバード・ビジネススクールをはじめとした海外有数の教育機関に教員を送り込み、常にケースメソッド教育の質の向上に努めています。

ゼミナールがあるのも特徴です。指導教員1名に学生7名以下という少人数でのゼミナールを通して、学生は各人の専門性を高めます。問題を発見・分析し、解決する能力を磨き、さらに1年近くの時間をかけて修士論文を執筆するのです。

こうした基礎科目、専門科目、ビジネス・ゲームそしてゼミナールを全て経験することで、ジェネラリストでかつ特定分野におけるスペシャリストである人材が育成されます。

グローバル化への対応は?

教室

大人数の授業が行われる教室

環境の変化に合わせて、数年前よりこれまで以上にグローバル化への対応を積極的に行っています。世界29のトップビジネススクールと提携し、毎年15~20名の交換留学を継続しています。さらに、1年目にKBS、2年目に提携校で学ぶことで双方の学位を取得することができるダブルディグリープログラムを2009年にスタートさせました(現在提携校は2校)。

各期5~6コマ開講される英語の授業では、留学生とKBS生が熱い議論を戦わせています。例えば、私(坂下准教授)が現在行っている授業は「Marketing in Japan」というもので、日本のマーケティングの特殊事情についての英語での講義です。講義の中では、現在進行中のある大規模小売店舗の増床計画について留学生とKBS生が議論をし、最終的には当該小売店舗の経営トップに対してビジネス提案を行います。
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