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【保存版】倉俣史朗とエットレ・ソットサス展(1/3)(2ページ目)

【石川尚のWAKUWAKUプレス・レポート】#55 世界のデザイン史に名を残した日本のデザイナー:倉俣史朗。そして、イタリアデザイン界の巨匠:エットレ・ソットサス。生前からの交友、そして永逝の二人。二人が残した「デザイン」をキーワードに再び出逢う展覧会、全3編でご紹介。その美しい内容とは? 取材協力:21_21 DESIGN SIGHT

石川 尚

執筆者:石川 尚

ファニチャーガイド

エットレ・ソットサスのデザイン「カチナ」
ETTORE SOTTSASS  DESIGN   'Kachinas'

ロビー奥の階段を下り地下一階へ。
ここでは、ソットサス氏と倉俣さんの足跡を仕事写真と映像で紹介している。映像には、ソットサス氏の倉俣さん(SHIROと呼んでいる)を賞賛する優しい眼差しがその語り口と共に綴られている。
シネマ

二人の足跡を表した年表図(左)と映像(● 画像をクリックすると拡大します)?NAO ISHIKAWA


このコーナーを過ぎ、左奥に温かい空間が広がる。
ここは、エットレ・ソットサス氏の「カチナ」が展示されている。
エットレ

カラフルでユーモアな表情のガラスオブジェが温かい明かりの中に浮かぶ。(● 画像をクリックすると拡大します)(c)NAO ISHIKAWA
 

『カチナは、ネイティブアメリカンが信仰する超自然的な存在。カチナドールはカチナを象ったものである。』(引用:展覧会ブック p88)

エットレ01

コミカルな表情、クラゲのような「カチナ」(● 画像をクリックすると拡大します)(c)NAO ISHIKAWA


ソットサス氏が描いたスケッチをもとに2005年からフランス、マルセイユの手吹きガラス工房「シルヴァ」にて製作されたシリーズ。ユーモラスで愛嬌のあるガラスのオブジェのひとつ一つに作者の「未知なるものへの感謝と愛」を感じてならない。

この奥に静寂な空間がひろがる。
ここから倉俣さん、1980年から1991年、晩年の仕事空間だ。
クラマタ会場01

ソットサス氏の「カチナ」空間から「倉俣さん」の空間へ     (● 画像をクリックすると拡大します)(c)NAO ISHIKAWA


一歩この空間に足を踏み込んだとたん、「乾いた静寂」が漂う。
倉俣さんが、ここにいる。没後20年の時を忘れる。


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