エアサスでなくても乗り心地は良好
ハイブリッドは、システムの稼働状況が分かるインフォメーションディスプレイを備えるほか、EVスイッチ、ウッドパネルなどが用意されてゴージャスかつ先進的な印象を享受できる。アルミ素材とウッドパネルの組み合わせ、触感を含めたクオリティは価格に見合う質感といえるだろう
走りで付け加えると、ハイブリッドにはエアサスを設定し、V6ガソリンはオプションになる。オンロードでは低く、オフロードでは車高を上げて走破できる。乗り心地の面では、エアサスでなくても十分という印象だ。V6ガソリンをもし買うなら無理に追加オーダーしなくても実用上の不足はないはず。なお、ダンパーコントロールはノーマル/スポーツ/コンフォートから選べるが、ノーマルとスポーツ、ノーマルとコンフォートの差はそれほど大きくなく、スポーツとコンフォートで違いがよくわかるという想定内のセッティングだ。
期待以上の質感アップ
後席もとくにフットスペースが格段に広くなった。50mmもホイールベースが拡大された恩恵を感じられるし、十分なスライド量なので大柄な人でもリラックスして座れるはずだ。後席の背もたれは自動か、手動で倒せる。手動タイプはシートの重さを戻す際に実感させられる
先代トゥアレグのインパネは、少し煩雑という印象だったが、新型も基本コンセプトは同一ながら整理されて高級感がより高まっているのも朗報。骨太な印象のT字型のインパネに、センターコンソールにダンパーコントロールなどのスイッチパネルをレイアウト。高い機能性とVWのフラッグシップに相応しい堂々としたインテリアといえる。
次ページは、ラゲッジなどの使い勝手について