自然も観賞　庭園の美しい美術館(4ページ目)

重森三玲庭園美術館（京都府）
～名作庭家が自宅にあつらえた美空間

昭和の作庭家、庭園史研究家として名をはせた、重森三玲。日本画、いけばなや茶道を学んだなかから培った感性で、京都の東福寺や光明院など数多くの庭園を手がけ、また日本庭園史の研究に多大な足跡を残しました。

その重森三玲がかつて住んでいた邸宅の一部（書院、茶席の好刻庵）、そして書院の前庭を一般公開しているのがこの美術館。彼が作り上げた世界を見学することができます。
コンパクトななかにも、彼の美学がしっかりと根付いています。春は、重森三玲が奥さまのために植えたとされる桜が咲き、ストイックな空間に彩が与えられるそう。

事前の予約が必須ですが、それゆえに小人数での観賞が可能。見学時には解説もありますので、より深く、重森三玲の世界に没入できます。

＜DATA＞
住所：京都市左京区吉田上大路町３４
TEL：075-761-8776
開館時間：11:00～14:00（前日17:00までに予約のこと）、案内付見学のため、予約訪問時刻は厳守のこと）
休館日：月曜、年末年始、特別行事開催時
入場料：一般　600円（書院庭園）、1000円（書院庭園＋茶室見学）
公式サイト