アンジェリーノ、PAS、ViViは何が違う?
子供乗せ自転車の中で人気の高いモデルといえば、「アンジェリーノ」(ブリヂストンサイクル)、「PAS」(ヤマハ発動機)、ViVi(パナソニックサイクルテック)、ふらっか~ず(丸石サイクル)。今回はとくに、フロントチャイルドシートが標準で付いている電動アシスト自転車について、その違いをチェックしてみました。
購入時は「電動」「3人乗り対応」かどうかで見極める
非電動モデルも含めた、子供乗せ専用の自転車ブランドの違い
国内で主流となっている子供乗せ自転車のブランドについて、大まかな違いを表にまとめてみました。モデルラインナップの台数に差があるのは、ブランディングの差もあるように思います。というのも、アンジェリーノとふらっか~ずは子供乗せ自転車のみをラインナップする一ブランドなのですが、PASとViViはそれぞれ電動アシスト自転車を包括するブランド名なのです。
各ブランドの電動アシストモデルを比較
同レベルでの電動アシストモデルを比較したのが上の表です。各ブランドごとの特色としては、非電動を含めた子供乗せモデルのラインナップが充実しているアンジェリーノ、電動自転車に特化し、モーターの出力が高めのPAS、子供乗せ以外のラインナップが豊富なViVi、子供乗せ専用設計に長い歴史とノウハウを持つふらっか~ず、という感じです。前輪が22インチ、後輪が26インチ、ハンドル中央にチャイルドシートが設定されているのはいずれも共通しています。
購入車種を決める際は以下の順番で絞り込んでいくと良いと思います。
- 予算はいくらか
- 非電動モデルか、それとも電動アシストモデルにするか
- 3人乗り対応かどうか
- 自転車の機能性(スタンドやチャイルドシートの使い勝手など)
各社のチャイルドシート機能の比較
チャイルドシートの使い勝手は、上の表を参照にしてみてください。いずれのメーカーも子ども乗せ専用設計モデルの他、リアチャイルドシートを取り付けられる頑丈なリアキャリア(クラス22以上)をアッセンブルした、普通の自転車もラインナップしています。すでにお子さんが3歳以上で、1人しか乗せないようであれば、これらのモデルを選択するのも良いと思います。ただしこれらの自転車はほとんどは、フレームやスタンドの強度が「幼児2人同乗自転車の安全基準」に達していませんので、3人乗りは避けましょう。
なお、ふらっか~ずは電動アシスト車をラインナップしていないものの、4ブランドの中で唯一、前後にチャイルドシートをアッセンブルしているふらっか~ずC2を販売しています。
次ページからは、フロントチャイルドシートが標準で付いている電動アシスト自転車について、ブランドごとに特色をご紹介します。
>> 一番人気の専用設計ブランド、アンジェリーノ