どのような学生に来てほしいですか?
2年間の限られた時間ですから、実務的に明確な課題を持ち、それをアカデミックな知識基盤と専門性で解決したいという意識をもった学生を待っています。また、自分自身に投資をするといった高い意欲を持った人に来てもらいたいです。カリキュラム特徴からか、起業したいというよりは、実務的な参謀になりたいというタイプの学生が多いように思います。2009年度入学者データ(全32人)は、平均年齢が36.1歳(20代7人、30代13人、40代12人)で、建築・建設・製造業、金融・不動産業、情報・ソフトウェア関係の方の割合が多くなっています。
経営のグローバル化が進んでいますが、大学院としてグローバル化への対応はどうでしょうか?
同じビジネス科学研究科に、全ての授業を英語で行い、教員の40%が外国人、3外国人学生が30%所属する国際経営プロフェッショナル専攻(同じく夜間社会人大学院)があり、こちらの科目をとることも可能です。単位は相互認定が一定範囲で行われます。この専攻は2005年に当MBAコースから分離してできました。具体的な入学プロセスは?
1時間30分の小論文テスト(ホームページで過去問を閲覧可能)、研究計画書、口述試験です。配点は、小論文20点、研究計画書30点、口述試験50点。小論文は基礎能力をテストし、研究計画書で具体的な実務上の問題意識をしっかりと持っているかどうかをチェック、口述試験で複数の教員がその問題意識を掘り下げて聞いていきます。
入学倍率は、3~4倍で安定しており、国内ビジネススクールで最も高い倍率となっています。
募集期間は、通常願書締め切りが10月初旬、入試実施日が11月中旬、合格発表が12月初旬になります。
企業派遣と私費の割合はどうでしょうか?
企業派遣に対応した枠をもっていませんので、企業が資金援助する場合を除けば、全て私費での入学になっています。MBA取得にかかわる費用はどうでしょうか?
初年度納付金は約82万円です。これは他のMBAを取得できる国内のビジネススクールより割安です。奨学金や給付金の制度も利用可能。2年間の休学(学費の納付が不要)を活用することで、仕事と勉強の両立で修了までに4年かかってしまった場合でも、2年分の授業料(約135万円)でMBAを取得することが可能です。