摩天楼を一望するエンパイアステートビル
夕暮れをバックに立つエンパイアステートビル
エンパイアステートビルにまつわる数字
とにかく高いビル、というのは言わずもがななので、このビルのプロフィールを数字で表してみましょう。オドロキの数字からは、莫大な(当時としては)費用と労力が費やされたプロジェクトだったのがわかります。- 高さ: 433メートル(建物381+塔部分62メートル)
- フロア: 地上102階建て
- 建設期間: 1930年1月~1931年 5月
- 建設従業者人数: 3,400人
- 建設費: 4,100万ドル
- エレベーター数: 73基(オリジナルは64基)
- 窓の数: 6,500
- テナントのビジネス数: 1,000
- ビル内に勤務している人数: 1日21,000人(集合オフィスとしてはアメリカで2番目の大きさ)
エンパイアステートビルの歴史
エンパイアステートビルの竣工は1931年。建設開始から1年で完成したほど急ピッチで建てられたのは、当時建設中だったクライスラービルとウォール街のマンハッタンカンパニービルの2つのビルと、世界一高いビルの座を競っていたためと言われています。また、完成したものの世界恐慌の真っ只中ということで、テナント探しには苦労したとか。そんな時代にビルを造っていたというから、あっぱれです。その後、1972年にワールドトレードセンターが完成するまでおよそ41年間、世界一の高さを誇るビルとしてトップに君臨。皮肉にも、そのワールドトレードセンターは2001年にテロで破壊され、現在エンパイアステートビルはニューヨークで最も高いビルとなっています。展望台へのアクセス
ここは集合オフィスビルでもあるため、普通にビジネスマンが出入りしています。展望台までのアクセスで困ることがないように、予習しておきましょう。- 正面入り口(五番街側)からビル内へ
- 右手のエレベーターから2階へ
- セキュリティチェックを済ませ、チケットカウンターへ
- エレベーターで86階、102階へ
チケット
展望台のチケットは86階のみのアクセス(19.29ドル)と、102階とセットのもの(36ドル)とあります。商売上手……と脱帽してしまいますが、ここは迷わずセットを購入しましょう。およそ60メートルの差で、眺めも開放感も大きく違います! また、観光シーズンや祝日ともなると1時間待ちの行列ができることもあるので、エクスプレスパスもあります。86階用が41.33ドル、86&102階が55.11ドル。次の予定が決まっている人は、こちらの利用が賢明かもしれません。※チケットには消費税が別途かかります
おススメの時間帯
天気の良い昼間なら、およそ100キロ先まで見えるというほど、見晴らしがいいのですが、やはり見るべきは夜景。365度ぐるりと光の海に包まれたかのように、きらめくマンハッタンを一望できるんです。ほど近くに高くそびえるクライスラービルや、縦にネオンが走る五番街、クイーンズボロブリッジなど、見所がたくさんあります。日没ちょっと前からスタンバイしていれば、空の色と光の感動的な変化に立ち合うことができますよ。なお、深夜2時までオープンしているので、ディナー後に夜景鑑賞というのもおススメです。<DATA>
■Empire State Building
住所: 350 Fifth Avenue
TEL: 212-736-3100
アクセス: 34th Streetから徒歩5分
営業時間: 8:00~深夜2:00(上りエレベーター最終は1:15)