通貨選択型投資信託の功罪

通貨選択型投信が人気の理由は?

通貨選択型投信が人気の理由は?

日本の銀行や証券会社の窓口では、いま盛んに通貨選択型投資信託が売られています。2010年末でその残高は7兆円を突破しました。2008年からの金融危機の影響で資産を減らした個人投資家が自分のポートフォリオを修復すべく目新しい商品を探しています。そこに投入された通貨選択というオプションに人は望みを託しています。

かつて損をこうむった株式型投資信託や債券型投資信託とはまた違った可能性を、通貨選択型に嗅ぎ取りたくなるのは人情というものです。ましてやその期待に外部環境が輪をかけます。米のドル安は放置され、先進国債券の低金利には正常化の兆しが見えず、そして新興国経済は勢いよく伸びています。期待はふくらみますが、入れ込みすぎると期待は妄想と化けます。

なぜブラジルレアルなのか?

その売れている通貨選択型のなかでも特にブラジルレアルが買われています。全通貨の70%がブラジルレアルだというのですから、圧倒的シェアです。もちろん、日本人がブラジルに注目するにはワケがあります。現状の高金利と高資源というメリット、さらに将来への期待~2014年のサッカーワールドカップ開催、2016年のオリンピック開催が決まっています。それにしても世界通貨の7割を占めるというのは、いくらなんでも偏りすぎています。

なんといっても、世界の中心は今でもアメリカとヨーロッパにあり。理性的に考えるなら、通貨ポートフォリオのコアは米ドルとユーロであるべきです。そして、新興国通貨はスパイスのごとく少量をバランス良く加えたい!ブラジルレアルだけでなく、カナダドル、韓国ウォン、南アフリカランドやスイスフランも魅力的です。偏らずに公平に広く分散する…それが大人のやり方というものです。

では具体的には、どんな方法があるのでしょうか?詳しくは次のページで!