キャリア選択の時間
全日制の学生の場合、企業派遣の学生を除いて、ビジネススクール在学中に就職活動をしなければいけません。2年目の夏休みのインターン(海外ビジネススクールの場合は1年目と2年目の間の夏休み、1年制の場合は1年目の夏休み)から始まることが多くなります。海外ではほとんどのビジネススクール、日本でも一部のビジネススクールでは、夏休みに様々な企業で就業経験をするためのインターンシップを設定しています。インターンシップが用意されていない学生や行きたい会社のインターンシップの設定が学校でない学生は、インターンシップを受け入れている企業に直接申し込みます。こうしたインターンシップ情報は、教務課が持っています。例えば、同志社大学のビジネススクール(DBS)では、インターンシップを授業の一環として単位を出すと同時に、学生にMBA取得後に自らの可能性がどのように拡大し、どのような企業で働くのが合っているのかの気づかせるようにしています。具体的には、インターンシップに入る前に、インターンシップ先の企業の中期経営計画の評価、財務分析等を行い、受け入れ先企業のコアコンピタンスと問題点を発見し、インターンシップ終了後にレポーティングとプレゼンテーションをするのです。
DBSの例からも分かるように、ビジネスの基本事項を当初1年間の必修科目で学んだ学生は、知識を応用する場として、そして新しい就業場所を探すために目当ての企業でのインターンシップを目指すのです。インターンシップ競争率の高い投資銀行や戦略コンサルタントのインターンを取得するためには、テストや面接があります。ですので、2年目が始まり夏休みまでの空いた時間で学生はインターンシップを獲得する努力をしなければなりません。多くのインターンシップを受ける企業では、インターンシップでの働きを見て、優秀な学生に対しては夏休み中にビジネススクール卒業後の就職内定を出します。ですので、ビジネスクールの学生はインターンシップを希望企業で獲得するのに必死になるのです。
インターンシップで仕事が決まらない人は、2年目の夏休み以降も授業をこなしながら就職活動を続けることになります。ただ、2年目の夏休み以降の授業負荷は少なくなるので、両立は可能です。就職が決まっている学生は、学生生活を満喫する人が多いようです。
ビジネススクールの生活を理解できましたか?しっかり勉強をした先には、あなたが目指す新しいキャリアが広がります。キャリアを開くためにビジネスクールを目指した初心を忘れずにいれば、ビジネスクール生活を厳しくも楽しめるはずです。頑張りましょう。
<参考記事>
大学より厳しいビジネススクールの成績評価