音と画質が劇的進化！ ケンウッドの“彩速”AVナビ(2ページ目)

FLACに対応した車載機は現時点でケンウッドのみ

AV機能にもこだわった。もともと、ケンウッドのカーナビは、多彩なメディアやフォーマットへの対応力に優れていたのだが、MDV-727DT＆MDV-626DTは、その特長をさらに進化させた。今回、新たに対応したのはFLAC（フリー・ロスレス・オーディオ・コーデック）。可逆圧縮の音声ファイル・フォーマットで、音質がいいことからPCオーディオのファンを中心に浸透してきているフォーマットだが、車載機器で初めてこのフォーマットに対応したのだ。

他の対応フォーマットは、音楽がMP3/WMA/AAC/WAV、動画ファイルはMPEG4/H.264/WMV。USB端子とSDカードスロットを装備しているので、USBメモリーなどのUSBデバイスやSDメモリーカードに、これらのフォーマットの音楽＆動画を保存しておけば、車内で楽しむことができる。USB端子は最大1A（アンペア）のハイパワー出力だから、iPhone4の充電に対応してるほか、従来はバスパワーで動かなかった大容量ハードディスクが利用できる可能性が高いし、USB接続の各種デジタルオーディオプレーヤーも充電できる。SDカードは、最大32GBのSDHCにも対応している。

iPhone4の音楽＆動画再生にも対応

もちろんiPhone/iPodの接続にも別売りケーブルKCA-IP302（3,150円）で対応。iPod内の音楽だけではなく、映像もクルマの中で楽しめる。選曲などの操作はタッチパネルでできるほか、ハンドモードを装備しているので使い慣れたiPod側でも操作できる。音楽を聴いている間はアルバムアートワークの表示も可能。ナビ/AVの2画面表示ができるから、地図にアルバムアートワークや曲の情報を表示しておくことができるし、地図と動画の同時表示もできる。

再生中のCDの音楽を、内蔵メモリーに録音できるCDダイレクト録音機能もある。録音はAAC形式の圧縮で行われ、ビットレート128kbpsの通常モードなら最大約1,000曲、ビットレート256kbpsの高音質モードなら、最大約500曲を録音できる。Rovi LASSOの音楽データベースを搭載しているので、内蔵メモリーに録音したアルバムや曲のタイトル、ジャンル、アーティスト名の表示もできる。