「先取り投資」をはじめよう
お給料口座から先取り投資
しかし、今の時代は貯蓄だけではなかなかお金を増やすことはできません。当面の生活費や、もしもに備える緊急予備資金を貯蓄で用意することができたら、将来に備えて投資でお金を増やすことも考えましょう。その投資も、お給料口座から先取りして、「先取り投資」をするといいですよ。
先取り投資をするためには、少額から買えること、お給料口座から自動的に積立購入できることが大切です。自動的にできる仕組みがないと、残業続きで忙しいときや、別にお金を使いたいときに、ついついサボりたくなってしまうからです。
そんな先取り投資に向くのは、投資信託と外貨MMF。外貨MMFも投資信託の仲間なので、今回は一般的な投資信託に話を絞ってご説明していきます。
バランスよく積立投資をしよう
組み合わせが肝心です
長期で資産形成していくことを目的とするのであれば、株のようにこまめに売買をする必要はありません。むしろ、買いっぱなしで運用するために、あらかじめ値動きが違うタイプの投資信託を組み合わせておき、値動きのリスクを分散しておくことが大切です。
前回、投資信託はプロがいろんなものに分散投資をしているものとお話しました。しかし、投資信託のなかには、投資対象をすべて新興国の株に絞っているものもあります。このように投資対象を絞った投資信託をひとつ持っているだけだと、その国で大きな政変が起きたときには、ひとたまりもないことになってしまいます。
国内と海外、株と債券にバランスよく投資することを心がけましょう。