関西学院大学継続校である啓明学院
1886年にアメリカ人宣教師j.w.ランバスと夫人のメアリーによって開設された夜間英語学校に起源する啓明学院。1940年、パルモア女子英学院は、啓明女学院と校名を変え、2002年、ランバスファミリーの精神を継ぐ中高一貫校として新しい歴史を刻んだ。そして、2009年度より関西学院大学継続校として男女共学募集になった。
キリスト教の精神に基づいた全人教育を目指している同校。スクールモットーは、Hands and hearts are trained to serve both Man below and God above.(手と心は神と人とに仕えるために鍛えられる)、The Business of Life is Service.(人生の本分は人に仕えることです)、Consideration for Others(他者への思いやり)。2010年度年間テーマは、God be our vision『人は目に映ることを見るが、神は心によって見る』。
最大の魅力は、啓明学院内の推薦基準を満たした生徒は、推薦判定会議の審議、校長面接を経て、関西では大ブランドである関西学院大学に全員が推薦されること。ゆとりある高校生活の中で、大学での生活を見据えている人間教育を実践し、自学自習の習慣が身につくことが可能なことも魅力的だ。
本を読め、友と交われ、汗をかけ!啓明学院
本を読め、友と交われ、汗をかけ!
同校は、欧米の伝統的な読書技術を学ぶ読書教育と多読の手法を生かして、英語の思考回路を身につけさせ、論理的な思考力を高める指導をしている。80年におよぶ英語学校としての伝統が受け継がれ、英検やTOEICの受験指導も続けられている。英検は2級以上のレベルの確保をテーマにしている。
クラブ活動の加入率は、全体で約85%であり、「本を読め、友と交われ、汗をかけ」の言葉を実践している。
また、「土曜選択講座」も関西学院高校の選択科目同様に充実しているのも特徴的だ。中国語や韓国語、法律学等の「教養講座」、「英検講座」、「理数系講座」、「芸術講座」やゴルフ講座等の「学外で開講される講座」もラインナップされている。
高校からの募集人員が少ない(80名)ことと選抜方法が他校と異なることから受験しやすさという点からは、少し遠い存在だが、関西学院大学進学、教育内容は、十分魅力的な高校である。
啓明学院高校の大学進学実績
2010年度の主な実績としては、関西学院大学175名(卒業生178名中173名)などとなっている。
啓明学院高校の入試傾向
募集人員は、男女40名ずつで推薦選抜のみ。
入学試験は、個人面接(15分)40点、作文(50分)50点、英語(60分)60点で150点満点。
尚、英語は、筆記(50分)45点、英語面接(10分)15点の内訳。筆記試験は、リスニングテストは行わない。英語面接は、ネイティブイングリッシュスピーカーによる個人面接。
合否は、内申点50点を加算した200点満点で判定する。内申は、9教科5段階評定の合計が37以上必要。
啓明学院高校の学費(2010年度)
入学金 300000円
授業料 355000円(年額)
教育充実費 156000円(年額)
冷暖房費 20000円(年額)
教育資料費 15000円(年額)
その他納付金 186000円(年額)
初年度年間納入費用 1032000円
※学校制定品などは別途費用が必要。