“恋多き女”は嫌われる?
海外ではセクシーなことは強い魅力として語られるが、本命は貞淑な女性に限るという日本男性はまだ多い
ジゴロとかドンファンなんて言葉を超えてしまうくらい、女性を愛してやまないFくんの持論だ。さしたる理由はなくて、経験則によるものだというのだが、本当に?
そもそも「恋多き女」とはどんな女だろう。芸能人で言えば、古くは秋吉久美子さんとか? “魔性のいい女”のイメージがわくけれど……あくまでイメージの世界の話であって(本当なのかもわからないし)。一般的にいう恋多き女はまた別の話だ。
恋多き女とは、どんな女? それっていいこと? 恋多き女について検証する前に、まずは、自分が俗に言う恋多き女かどうかチェックしてみたい。
恋多き女度チェック!
□とにかく男性と言う生き物が好き。□「友だちより男が大事」だったりする。
□恋愛中のメールは、とにかくマメ。
□仕事より恋愛が優先
□飲み会にいくと、男子と連絡先を交換する率は50%
□「スキがあるね」と言われる。
□お酒を飲むとボディタッチしてしまう。
□頭で考えるより、気分や感性で動くタイプ。
□惚れっぽい。一目ぼれは、アリだと思う。
□本能のままに動き、欲望に正直だと思う
□甘え上手、自分でなんでも頑張りすぎず、上手に人に頼る。
この項目にアテはまる数が多ければ、多いほど、恋多き女といえる。恋多き女とは、恋愛欲求が強く正直。基本的に、動物的なメスっぽい人のことなのだと思う。
恋多き女をさらに細分化してみると、おもに3つに分けられる。
「恋多き女」の3タイプ
1.恋人が途切れない会うたびに「今の彼氏は誰?」という質問が必要なほど、恋愛のサイクルが早く激しい女性のこと。特徴として『私って彼氏が途切れたことがないの』と自己申告する人が多い。
2.本命の恋人がいる・いないにかかわらず、複数の男性と恋愛している
体の関係がある相手もいれば、ない相手もいるけれど、複数の男性に女性として大切にされている人のこと。
3.セックスフレンドや不倫など、ゆる~い男女関係を複数持っている女性
単純に性に奔放な女性。男性に多いタイプだけど、女性にも実はけっこういる。
“恋多き女”という響きには、「=女として魅力的でモテる」という意味が込められている一方、「=軽い、だらしない」という意味も感じられる。“恋多き女”の言葉の裏には、尊敬と軽蔑の両方が込められているのだと思う。
例えば、常に本命の恋人がいるタイプの場合は嫉妬や羨望の要素が入ってくるけれど、セフレや不倫など、緩い男女関係を複数持っているタイプは、軽蔑を向けられることが多くなってくるだろう。
恋多き女が嫌われる理由
特に20代の女性と、その母親世代には、「恋愛→結婚=安定」信仰は根深く、恋愛を謳歌する女性を認められない
とはいえ、同時に、“恋多き女”の自由で個人主義的な言動や行動には憧れもするし、動物のメス的な魅力に惹きつけられるのも事実。ちなみに個人的にはわりと肯定派。“恋多き女”ならではの、自由かつ積極的に恋愛に向き合うところ、周囲に甘え上手だったり、適度な隙があるのことって、自分はもちろん、まわりの男性をも幸せにすると思う。
ただ、その身勝手な部分が度を超えると、女性にとってはもちろん、男性にとっては、「軽蔑しかなくなる」らしい。
Fくん曰く、「彼氏が次々変わって途切れないって、セックスなしじゃ生きられないとか、ひとりの男を愛しきれないって言ってることと同義語な感じがして、性的な興味はわくけど、一方、頭悪いのかなと思っちゃう」と。女の子はセクシーですけべであって欲しいけれど、それを言葉で前面に出されるのが嫌なのだそう。めんどくさい……けど、気持ちは分からないでもない。「ほんとうに美味しい恋愛を知っていたら、そんなに次から次へと違う恋愛は欲しくならなくなると思う」とFくん。
恋多き季節を卒業する時に
確かに量より質が大切なのは恋も恋人も一緒だ。秋吉久美子さんにせよ、身近な人にせよ、恋多き女(男)と言われても、永遠に量より質の恋を更新し続けているわけじゃない。どんなにモテててきたとしても、多くの恋を味わってきたとしても、恋多きことは季節のように過ぎて行くものであるべきなのかもしれない。いつまでも恋を更新していくスパイラルにハマっている人もたくさんいるけれど、次第に目には見えない、何かがスリ減ってしまうのではないかと思う。恋多きことに甘んじていると、ある時、急に確実に何かがカッコ悪くなる。
今、恋遠き人は、恋多き女の自由さ、素直さを学ぶこと(その要素は誰の中にも眠っているものだから)。恋多き女は、それが過度なものになっていないか、無意味なスパイラルになっていないかを見つめ直してみるといいかもしれない。
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