世界の住宅の決定権は91%を女性が握る
消費の主役を握る女性。住宅に関しては決定権の9割を握る?
つい最近まで「男は外で、女は家を守る」風習が続き、専業主婦の時代が長く続いた日本。家は女性・主婦のメイン舞台でしたから、資金面はともかく、家づくりの細部を決めていく過程では、日本はどの国よりも女性の発言力が大きかったのではないでしょうか。
住宅の女性向け提案が増えているのは、ニーズを肌で知る女性社員の活躍の現われ?
いずれもその多くが、女性社員や女性開発チームが自身の体験などを通じて、よりリアルに女性ニーズを汲んだ提案していることが、結果的に効を奏しているのではないかとガイドは考えます。言い換えれば、住宅業界でも女性社員の活躍が普通になり、先細りの需要・市場構造にある住宅業界で、女性・主婦の心をつかまなければ、という企業側の危機感の表れかもしれません。
…というウンチクはさておき、早速、実際に企業が「オンナゴコロ」に着目してリリースした最近の提案例を見ていきましょう。
住宅業界初、化粧品ブランドとコラボ
「コクームスペース」朝のシーン。自然光が降り注ぐ中で戸外の色映えを確認しながらメイクできる
「コクーム」とは英語の繭「cocoon」と部屋「room」を掛け合わせたもの。透明感のあるホワイト色をベースに、間接照明や天井高をあえて低めにすることで「落ち着いたおこもり感」を醸成。家族や子どもの気配を感じられるよう、ドアはあえて設けずに独立した一つの部屋になっており、部屋へのアプローチは女性がゆるやかに気持ちのオン・オフを切り替えられるようなS字に設計しています。
実際の化粧品に合わせて細かく設計したパウダーコーナーの引き出し
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