トルコ版炉辺焼き!? オジャックバシュ
日本の炉端焼き的な感覚で楽しめる
どうせケバブを食べるなら、是非オジャックバシュで食べてほしい! …… オジャックバシュとは「炉端」という意味で、店内にケバブを焼くことができる巨大な炭火焼きの設備があるケバブ店のこと。たいていはここでケバブのウスタ(職人)が注文を受けたケバブを作っており、肉に香辛料を振りかけたり串に刺してジュージューと炭火で焼いたりする様は、見ているだけでも飽きません!
普通のテーブル席に座ってもいいけれど、せっかくオジャックバシュに行くのなら、ケバブの肉を目の前で焼いてくれるこのオジャックバシュに座るのがオツ。思わずトルコのおやじたちみたいにトルコの焼酎・ラクを飲みながらクダを巻いたりしたくなってきそう?
※オジャックバシュに座った場合、ウスタにチップをあげる場合もあります
オジャックバシュ1 ギュレルオジャックバシュ
アフメット・ウスタはお客さんと談笑しながらも次々とケバブを完成させていく
ラクに合う前菜も色々
タキシムに近い立地の割には、庶民的な雰囲気がある隠れ家的オジャックバシュ。夜になるとラクを飲みながらケバブを楽しむ地元トルコ人でいっぱいに。オジャックバシュはアフメットさんというウスタ(職人)が切り盛りしており、ガハガハと大きな声で笑う豪快なおじさんながらもケバブを扱う時の真剣な目つきはまさに職人そのもの。
これが噂のピスタチオとチーズのケバブ。滴る脂がそそる
ラクと一緒にいただくメゼなども割と種類が多く、お母さんの手作り的な味が多いです。ケバブの中でも特におすすめなのはフストゥックル・カシャール・ケバブ(Fistikli Kasarli Kebap)、訳して「ピスタチオととろけるチーズのケバブ」(13トルコリラ)。その名の通り、細かく砕いた肉にピスタチオとチーズを混ぜて焼いたもので、他では見られない珍しいケバブ。特にこの鶏肉バージョンは日本人の口に合うおいしさです。
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Guler Ocakbasi(ギュレル・オジャックバシュ)
住所:Cumhuriyet Cad. Babil Sok. No:37, Harbiye
TEL:0212-241-1866
営業時間:12:00~24:00(定休日なし)
アクセス:タキシム広場から徒歩13分
予算:ケバブ類12~16トルコリラ、メゼ(冷菜)類は5トルコリラ、+飲物
オジャックバシュ2 ウムットオジャックバシュ
ウムットの定番、チョップシシ。14トルコリラ
地元トルコ人に交じってオヤジ的にお酒を飲みたい!……という人におすすめなのがウムット。お店の雰囲気はおしゃれとは言い難いけれど、夜になるとケバブを焼く煙ムンムンの中、地元イスタンブールっ子がラクを飲みながらワイワイガヤガヤ楽しんでいる様子がうかがえます。そういう意味では、上記ギュレルオジャックバシュよりもさらに庶民的で居酒屋的。
野菜や肉といった素材の良さもおいしさの秘訣
そして雰囲気もさることながら、ケバブも絶品! 味的にも地元トルコ人の間で評価が高く、おすすめはチョップシシと呼ばれる小さく刻まれたお肉のケバブ。鉄製の串に刺さったままサービスされるので、これをラワシュと呼ばれる薄手のパンで掴みながら串からはずし、そこに自分好みの野菜や香辛料を入れて包んで食べます。
6階建ての建物が、夜はお客さんでいっぱいに
クミン、鷹の爪、タイムといった香辛料は各テーブルに置いてあり、トマトや生玉ねぎのスライス、ししとう、イタリアンパセリなどは ケバブと一緒に運ばれてきます。これがまたラクやビールに合う合う! ごっついトルコ的な居酒屋ウムット、イスティクラル通り裏手にあるので、新市街観光の夜におすすめ。
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Umut Ocakbasi(ウムットゥ・オジャックバシュ)
住所:Hasnun Galip Sok. No:8, Beyoglu
TEL:0212-245-5005
営業時間:12:00~24:00、週末は~深夜1:00(定休日なし)
アクセス:タキシム広場から徒歩6分
予算:ケバブ類12~15トルコリラ、メゼ類2~5トルコリラ、+飲物