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信頼できる!? ハウスメーカーについての口コミ情報(2ページ目)

インターネットは非常に便利な道具です。住宅取得に関する情報取得にあたって、活用されている方も多いでしょう。特に「口コミ」サイトにはハウスメーカーについての様々な情報が書き込まれ、「本音」に近い情報に触れられるように感じられます。そこで、ここでは「口コミ」情報にスポットをあて考えてみたいと思います。

田中 直輝

執筆者:田中 直輝

ハウスメーカー選びガイド

インターネットの利便性について、今さら解説の必要はないでしょう。最近はスマートフォンの普及が始まり、情報の取得がより手軽に、身近になってきました。そしてそれは住宅に関する情報取得も例外ではありません。

非対人型の情報は膨大な量だが…

インターネットの利便性は、情報収集の量が飛躍的に拡大することに他なりません。これが、非対人型口コミ情報のメリット。が、情報量が多いということは、必ずしもメリットばかりではありません。なぜなら、膨大な情報の中なら、自分にとって本当に役立つ有益な情報を取捨選択する能力が、私たちに求められるからです。

携帯電話

携帯電話の世界も進化している。インターネット機能が充実し、情報獲得が容易になってきた。それは住宅の世界でも同様だ

インターネット上には住宅に関する「口コミサイト」というものがあり、皆さんもよく活用されているかもしれません。しかし、この口コミサイトの活用法こそ難しいものはない、と私は思います。確かに書き込みには「本音」が混じっている一方で、中には意図的な情報や感情的な情報が数多く紛れ込んでいると思われるからです。

インターネット情報の多くは「顔」が見えない情報です。実名ではなく、ニックネームなどで表された匿名情報が幅をきかせている場所なのです。そこに情報を発信する者として問われる責任がないことが問題なのです。責任がないということは、情報の信憑性が少ないことで、ミスリードされる危険性があるということです。

ところで、住まいづくりというのは、結局のところは人それぞれなのです。そこに至るまでのプロセスも同様。要は、皆さんがどれくらい住まいづくりに対して真剣であり、実際に汗をかけるかによって、出来上がる住宅の質や満足度は大きく異なります。

ハウスメーカーも同様です。同じハウスメーカーの中にも良い営業マンと、そうとは言い難い営業マンが必ず存在します。知名度が高いハウスメーカー=良いハウスメーカーと必ずしもいえませんし、その逆ともいえません。

口コミサイトの注意点は、不満のはけ口になっていること

ハウスメーカーの営業マンも人の子ですから、商品知識はもちろん、住まいづくりの知識や人柄にもバラツキがあります。いい営業マンに出会えるかは大きなポイントであり、それは施主サイドの努力にもよります。

パソコン

インターネットにより膨大な住宅情報に触れられるようになった現代。一方で、本当によい情報や役に立つ情報を選別する能力が問われるようになってきた

例えば「口コミ」サイトでは、「○○ハウスの評判」などとあり、そこに○○ハウスについて善悪含め色々な書き込みがあります。私が申し上げたいのは、いちいちそうした情報を真に受けないということです。

中には「こんなトラブルがあった!」など具体的な書き込みもありますが、実際には手直し程度で改善されるケースも多いようです。これは営業マンと良好な関係を築けなかったことの事例。口コミサイトというのは、感情のはけ口として活用されているケースも多いようなので、その点の理解は必要でしょう。

私は、住まいづくりにおいて私たちに最も必要なのは、体験や体感を通じた理解だと思っています。対人型の情報と非対人型の情報をうまく組み合わせ、納得のいく住まいづくりを行っていただきたいと思います。

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