非対人型の情報は膨大な量だが…
インターネットの利便性は、情報収集の量が飛躍的に拡大することに他なりません。これが、非対人型口コミ情報のメリット。が、情報量が多いということは、必ずしもメリットばかりではありません。なぜなら、膨大な情報の中なら、自分にとって本当に役立つ有益な情報を取捨選択する能力が、私たちに求められるからです。携帯電話の世界も進化している。インターネット機能が充実し、情報獲得が容易になってきた。それは住宅の世界でも同様だ
インターネット情報の多くは「顔」が見えない情報です。実名ではなく、ニックネームなどで表された匿名情報が幅をきかせている場所なのです。そこに情報を発信する者として問われる責任がないことが問題なのです。責任がないということは、情報の信憑性が少ないことで、ミスリードされる危険性があるということです。
ところで、住まいづくりというのは、結局のところは人それぞれなのです。そこに至るまでのプロセスも同様。要は、皆さんがどれくらい住まいづくりに対して真剣であり、実際に汗をかけるかによって、出来上がる住宅の質や満足度は大きく異なります。
ハウスメーカーも同様です。同じハウスメーカーの中にも良い営業マンと、そうとは言い難い営業マンが必ず存在します。知名度が高いハウスメーカー=良いハウスメーカーと必ずしもいえませんし、その逆ともいえません。
口コミサイトの注意点は、不満のはけ口になっていること
ハウスメーカーの営業マンも人の子ですから、商品知識はもちろん、住まいづくりの知識や人柄にもバラツキがあります。いい営業マンに出会えるかは大きなポイントであり、それは施主サイドの努力にもよります。インターネットにより膨大な住宅情報に触れられるようになった現代。一方で、本当によい情報や役に立つ情報を選別する能力が問われるようになってきた
中には「こんなトラブルがあった!」など具体的な書き込みもありますが、実際には手直し程度で改善されるケースも多いようです。これは営業マンと良好な関係を築けなかったことの事例。口コミサイトというのは、感情のはけ口として活用されているケースも多いようなので、その点の理解は必要でしょう。
私は、住まいづくりにおいて私たちに最も必要なのは、体験や体感を通じた理解だと思っています。対人型の情報と非対人型の情報をうまく組み合わせ、納得のいく住まいづくりを行っていただきたいと思います。
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