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精神と空間「白井晟一」展(2ページ目)

石川尚の【気になるデザイン】シリーズ。謎の建築家「白井晟一」展が開催される。戦後日本のモダニズムとは一線を引き、独自の世界をデザインした。代表作には、飯倉の「ノアビル」、親和銀行などがある。白井晟一の芸術・デザインの神髄をさぐる展覧会、その内容とは? 『チケットプレゼント』あり。

石川 尚

執筆者:石川 尚

ファニチャーガイド


展示のみどころ


白井晟一展リーフレット(裏)

白井晟一展リーフレット(裏)● 画面をクリックすると拡大します。


【住】:初期の木造住宅から自邸完成まで
「歓帰荘」(竣工1937年)、「渡辺博士邸」(1953年)、「呉羽の舎」(1965年)、「虚白庵」(1970年)

虚白庵

白井晟一 【虚白庵】、 1967-70年 撮影:村井修


【塔】:聳え立つ都市の標
「親和銀行東京支店」(1963年)、「親和銀行本店」(1970年)、「親和銀行電算事務センター」(1973年)、「ノアビル」(1974年)

【原爆堂】:核を保持した文明へのメッセージ 
1955年に発表された「原爆堂計画」。白井にとって特異かつ重要な位置を占める作品となり、現在に至るまで問題を投げかけ続けている計画案。

【幻】:実現されなかった作品にみる造形の原型と理想 
「光音劇場」(1946年)、「東北労働会館計画」(1957年)、「瑠璃光堂計画」(1981年)。

【共】:公共の追求
「秋ノ宮村役場」(1951年)、「松井田町役場」(1956年)、「石水館」(1981年)、「横手興生病院」(1964年)ファサードの実物展示。

【祈】:聖なる空間
「善照寺本堂」(1958年)、「親和銀行大波止支店」(1962/68/72年)、「サンタ・キアラ館」(1974年)

その他、「随筆」「書」「装丁」、さらに白井愛用の家具、美術品、骨董等も展示され、戦後日本のモダニズムとは一線を引き、独自の世界をデザインした白井晟一の建築・芸術・デザインの神髄をさぐる内容の展覧会となっている。


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