展示のみどころ
【住】:初期の木造住宅から自邸完成まで
「歓帰荘」(竣工1937年)、「渡辺博士邸」(1953年)、「呉羽の舎」(1965年)、「虚白庵」(1970年)
白井晟一 【虚白庵】、 1967-70年 撮影:村井修
【塔】:聳え立つ都市の標
「親和銀行東京支店」(1963年)、「親和銀行本店」(1970年)、「親和銀行電算事務センター」(1973年)、「ノアビル」(1974年)
【原爆堂】:核を保持した文明へのメッセージ
1955年に発表された「原爆堂計画」。白井にとって特異かつ重要な位置を占める作品となり、現在に至るまで問題を投げかけ続けている計画案。
【幻】:実現されなかった作品にみる造形の原型と理想
「光音劇場」(1946年)、「東北労働会館計画」(1957年)、「瑠璃光堂計画」(1981年)。
【共】:公共の追求
「秋ノ宮村役場」(1951年)、「松井田町役場」(1956年)、「石水館」(1981年)、「横手興生病院」(1964年)ファサードの実物展示。
【祈】:聖なる空間
「善照寺本堂」(1958年)、「親和銀行大波止支店」(1962/68/72年)、「サンタ・キアラ館」(1974年)
その他、「随筆」「書」「装丁」、さらに白井愛用の家具、美術品、骨董等も展示され、戦後日本のモダニズムとは一線を引き、独自の世界をデザインした白井晟一の建築・芸術・デザインの神髄をさぐる内容の展覧会となっている。