必要な元手は投資スタイルによって決まる
しかし、少額だから安心して投資できるというわけではありません。少額の証拠金でもレバレッジを利かせることで、大きな利益を得ることが可能なのが、FXの大きな魅力。しかし、必要以上にレバレッジを利かせすぎると、大きな利益が狙える反面、損失の可能性も高くなります。
そういう意味では、「元手がいくら必要なのか」というのは、人それぞれの投資スタンスに左右されると言ってもよいかと思います。
下図の例でみると、1回の取引で1万円程度の利益を狙う場合、低リスクで取引するなら、レバレッジを2倍程度に抑えると、元手=証拠金は42万5000円となります。
「そんなに資金がない」という場合は、1回の取引での目標利益を下げれば、証拠金も少なくてすみます。
逆に、少ない元手で大きな利益(例えば、1回の取引で1万円程度)を狙う場合はというと、下図の例で見るように、レバレッジ20倍ならすぐにもロスカットされるくらい、リスクが高い状態です。
FXは大きく損失の出る可能性がある投資です。
ハイリスク・ハイリターンを狙う場合、「負けてもこの程度ならあきらめがつく」という考えで元手を考える方法もありますが、初心者の場合は、なるべく低めのレバレッジで、高リスクとならないような元手で始めるのがよいでしょう。