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一保堂茶舗 東京丸の内店(3ページ目)

創業1717年、京都を代表する日本茶の「一保堂茶舗」が東京・丸の内仲通りにオープンしました。北欧の椅子が並ぶモダンな喫茶室「嘉木(かぼく)」で、自慢のお茶がいただけます。

川口 葉子

川口 葉子

カフェ ガイド

ライター、喫茶写真家。著書に『東京カフェ散歩 観光と日常』『京都カフェ散歩 喫茶都市をめぐる』(祥伝社)、『街角にパンとコーヒー』『東京の喫茶店 琥珀色のしずく77滴』(実業之日本社)他多数。雑誌、Web等でカフェやコーヒー特集の監修、記事執筆多数。Webサイト『東京カフェマニア』主宰。

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3煎目までじっくりお茶を楽しむには 

やわらかな照明のもとで、北欧の椅子がモダンな空間にあたたかく溶けこんでいます。

やわらかな照明のもとで、北欧の椅子がモダンな空間にあたたかく溶けこんでいます。

喫茶室のお茶は、3煎目まで淹れて味わいの変化をじっくり楽しめるように、たっぷりの茶葉を惜しみなく使用します。(茶葉が少ないと、味も香りもない色つきのお湯になってしまいますね)

1煎目は茶葉に含まれる旨みと香りがもっとも美しく豊かに表れます。2煎目になると渋みが増していき、3煎目は渋みの充実した味わいに。心を澄ませてお茶の表情の変化を堪能しましょう。

また、たとえ同じ茶葉であっても、高温のお湯を用いて短時間でさっと抽出するか、それとも低温でゆっくり抽出するかで、旨みも渋みもまったく異なる味わいになるもの。自宅ではその日の気分で温度と時間を変え、ひとつの茶葉から引き出す風味に多彩なバリエーションをつけて楽しむこともできますね。

一保堂のお茶=やわらかさ 

左:壺の背景は、和紙に漆を塗り重ねたもの。

左:壺の背景は、和紙に漆を塗り重ねたもの。


一保堂のお茶の特徴は、やわらか、おだやかであること。
その素材の自然な味と香りに調和するよう、お茶に合わせるお菓子も入念に選ばれています。この日いただいたのは東京にある京菓子の「岬堂」のもの。日によっては京都のお店の和菓子もいただけるそう。
夕暮れどきの丸の内仲通りに映えるあかり。のれんは夏になると涼しげな白に変わるはず。

夕暮れどきの丸の内仲通りに映えるあかり。のれんは夏になると涼しげな白に変わるはず。

丸の内ショッピング・クルーズの折に、さっそく一保堂茶舗に立ち寄ろうと考えていらっしゃる読者も少なくないことでしょう。そんな皆さまへメッセージをいただきました。
「この空間はお茶の葉っぱが主役です。どうぞ、お茶という素材をゆっくり楽しみにいらしてくださいね」

喫茶室「嘉木」のメニューとショップデータは次ページにて。
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