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一保堂茶舗 東京丸の内店(2ページ目)

創業1717年、京都を代表する日本茶の「一保堂茶舗」が東京・丸の内仲通りにオープンしました。北欧の椅子が並ぶモダンな喫茶室「嘉木(かぼく)」で、自慢のお茶がいただけます。

川口 葉子

執筆者:川口 葉子

カフェガイド

端正なモダン空間で憩いの一滴を 

ヤコブセンのYチェア、特別注文のウォールナットのテーブル、落ちついたトーンの壁。さまざまな木の色調が美しい。

ウェグナーの椅子、特別注文のウォールナットのテーブル、落ちついたトーンの壁。さまざまな木の色調が美しい。

京都本店の喫茶室は昔ながらの清潔感あふれる茶房の風情ですが、東京丸の内店の喫茶室はご覧の通り、端正で洗練されたくつろぎの空間。
自然を感じられる素材にこだわり、石とコンクリート造の高層ビルが林立する丸の内界隈を歩いてきたお客さまが、一保堂ののれんをくぐった瞬間に、木のぬくもり、お茶のほのかな香りに包まれてほっと心が潤うようにデザインされています。

お茶の「素材感」をまるごと伝えるために 

この日の抹茶には東京・富ヶ谷の「京菓子 岬堂」の黄身時雨が添えられました。

この日の抹茶には東京・富ヶ谷の「京菓子 岬屋」の黄身時雨が添えられました。

喫茶室でお茶を注文するとスタッフが道具とうつわ、和菓子を運んできて、淹れかたを説明してくれます。ここで淹れかたを覚えれば、自宅でも一保堂の味が再現できるのです。わからないことがあればぜひスタッフに気軽に質問を。そしてさらに詳しく知りたくなったら、定期的に催される淹れかた教室へどうぞ。

「同じ品種の茶葉でも産地によって味の個性が異なり、それぞれに適した淹れかたがあるんですよ。茶葉の中に隠れている旨み、甘み、渋みをどのようにしてお湯の中に引きだすか。ぜひ喫茶室でじかに体験して、その面白さに触れていただけたらと思います」

のどを潤すお茶、味わうお茶 

一人客も気兼ねなく楽しめるよう、カウンター席が設けられています。

一人客も気兼ねなく楽しめるよう、カウンター席が設けられています。

 
ペットボトルのお茶を飲むことが多く、ていねいに淹れたお茶にはなじみがないという人におすすめの一杯と、飲み慣れた人におすすめの一杯をうかがってみました。

お茶の飲みかたには二種類あり、のどの乾きを潤すためのお茶と、ゆっくり味わうお茶があります。

「のどを潤すならあっさりした飲み口の【番茶】に分類されるお茶、たとえば【極上ほうじ茶】をお選びいただくと、香ばしく軽やかな甘みでリラックスしていただけると思います。
味わうお茶でしたら【玉露】か【煎茶】、【抹茶】。いずれもコクが豊かで旨みの充実したものから、すっきりした渋みを楽しむものまで計12銘柄をご用意していますので、お好みでお楽しみください」

1煎ごとに味わいの変化する煎茶。次ページで、その複雑で多彩な表情をもう少し詳しくご紹介しましょう。

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