回季の写真
2010年7月末、問屋街にスタイリッシュな茶房+ギャラリーがオープン。

活気づく馬喰町に、豊かな物語の流れる日本茶カフェ

古めかしいビルが建ち並び、一時期は変化に取り残されていくかに見えた馬喰町~日本橋界隈。しかし2003年からCET(セントラルイースト東京)のもとで街を再生する動きが生まれ、アート・デザイン・建築を核とする新たな文化発信エリアとして注目が集まりはじめた。

そしていまやセントラルイーストは、最も刺激に満ちたエリアに変貌して多数の人々を惹きつけている。2008年の記事でご紹介した素晴らしいギャラリーカフェ、馬喰町ART+EATも、この界隈で大きな輝きを放つ存在のひとつだ。

昭和5年に建てられたビルをリノベーション

そんな馬喰町の中心を貫く清洲橋通りの一角に、2010年夏、美しい日本茶カフェ「回季」が誕生した。店舗は築80年の歴史を刻んできた大原ビルの3階にある。

ビルの外観や設備は2009年にリノベーションされているが、回季の店内は歳月を重ねた趣ある建物ならではの質感を活かし、陰影に富んだ魅力的なたたずまいに。
回季の写真
左:表情豊かな茶器は気鋭のうつわ作家、二階堂明弘さんの作品。
右:天井の塗装は長い時間の堆積をそのまま感じられる仕上げ。壁はスタッフ総動員で塗ったそう。

オーナーは株式会社GENTENの飯田佳昭さん。CETエリアの活性化に一役買えればと、すぐ近くの東神田にオフィスを構えている。
子ども時代からごく自然に日本の伝統文化に触れていたという飯田さん。
「母が自宅で茶道教室を開いていたため、茶会などの風景を身近なものに感じていました」

日本茶とスタッフ手作りの和菓子で、めぐる季節を感じて