丸の内に、京都老舗のお茶の香り
京都の老舗ののれんが、丸の内のブランドストリートに登場。
贈りものにも喜ばれるその商品は都内の各デパートでも購入できますが、京都旅行の折にわざわざ寺町二条の本店に足を運ぶのを楽しみにしている人も多いことでしょう。大きなのれんをくぐり、やわらかなイントネーションの声に迎えられただけで、京都に来たことを実感できるのです。
2010年12月12日、瀟洒なブティックが軒をつらねる丸の内仲通りに、一保堂茶舗の東京丸の内店がオープンしました。京都本店と同様に喫茶室「嘉木(かぼく)」を併設。日本茶の奥深い世界を心ゆくまで堪能することができます。
お茶は淹れかたひとつで千変万化するもの
販売スペースのカウンターには茶葉が勢揃い。お願いすれば試飲も可能。
一保堂が扱う茶葉は、抹茶、玉露、煎茶、番茶の4種類。それぞれ高級品から普及品まで幅広く取りそろえられています。
「お茶の味に影響を与えるのは、茶葉の量、お湯の温度、抽出時間の3つの要素。このうちのひとつがちょっとでも変化すれば、お茶の味は違うものになります」と広報担当のかた。
「あるお客さまが一保堂のカウンターで試飲され、気に入って購入してくださった茶葉をご自宅で淹れたところ、お店と同じおいしさではなかった…とお問い合わせを受け、茶葉をお売りするだけではその魅力をきちんとお伝えできないことを知りました」
そう、肝心なのはお茶をどう淹れるか。東京丸の内の店舗にもシックな喫茶室と、お茶の淹れかた講座などのイベントが催される教室が併設されているのはこのため。伝えることを大切にして、「買う楽しさ」「淹れて味わう楽しさ」「学ぶ楽しさ」の3つの世界をゆったりと体験できる空間が用意されています。
「淹れるところからご自分で」の喫茶室
一保堂のお茶のおいしさを伝えるための喫茶室。