「C3虫歯」とは

虫歯イメージ

歯の検診は定期的に行うようにしましょう

虫歯の進行度の中でも特に重要と考えられているのが、C2とC3の分岐点。C2は穴を埋め戻すだけで完治することが多いが、C3では神経を抜かなければならないケースが増えてきます。「C3虫歯」の症例画像を中心に紹介します。

C1虫歯とは、歯の表面の「エナメル質」という白くて固い部分(約0.1~2mm)まで、虫歯が進行した状態。C2虫歯はさらに内部の象牙質と呼ばれる部分にまで、虫歯が進行してしまったもの。そしてC3虫歯とは、さらにその奥の歯の神経などがある組織「歯髄」まで虫歯が進行してしまった状態です。

C2虫歯に関する詳しい解説は、「C2虫歯の画像・写真・症状」にまとめてありますので、よろしければご覧下さい。

奥歯のC3虫歯画像・症状・見た目

実際の症例をご紹介しましょう。治療前の症状として、患者さんが訴えがあったのは、以前から少し水がしみていたが、最近は痛くなる時間や回数が増えてきたこと。さらに最近はお湯も少ししみるようになったこと。歯科医院には5年ぶりで、定期検診などはついつい先延ばしになっていたとのこと。

C3虫歯

大きな虫歯でも神経が露出しなければ、まだC2虫歯

奥歯をみると僅かに黒っぽく変色している部分を発見。そこでレントゲンで確認後、内部が見えるように虫歯を削ってみると、このような大穴になっていました。(右写真)

これは典型的な「トンネル虫歯」。歯と歯の間から、トンネルのように内部に向かって虫歯が進行。外から穴が全く見えないため、発見が遅れやすいケースが多いのです。


 
C3虫歯画像

C3虫歯画像。神経にまで虫歯が進行したため、出血が起こる

一般にC2虫歯とC3虫歯の違いは、虫歯の進行が象牙質で止まっているか、「歯髄」まで到達しているかの違いです。

このケースでは、虫歯検知液を使って、さらに慎重に虫歯を取り除いたところ、虫歯の穴の中に赤い出血が起こった。これが歯の神経にまで、虫歯がたどり着いていた状態なのです。

C3虫歯がどうかは、レントゲンである程度予想することはできますが、実際には虫歯を取り除いてみないとはっきりしないがこの写真からも分かると思います。

C3虫歯の治療法

C3虫歯の治療法は次のようになります。

  1. 局所麻酔を行なう
  2. 虫歯を取り除く
  3. 露出した神経を保護、もしくは取り除く
  4. 樹脂で詰める、金属をはめ込む、被せる

歯の神経はできるだけ残した方が、歯の寿命、治療期間、治療費用は有利に働きますが、歯髄に虫歯菌が大量に感染した状態では、神経を保護して穴を塞ぐと、後日強く痛みが出て、結局は神経を取ることになってしまいます。

今回の写真のケースでは、露出している神経部分も小さく、虫歯菌の感染もそれほどひどくないため、神経を保存して治療を行ないましたが、臨床的にこのあたりはケースバイケース。

神経を取るか残すかは、誰にとっても悩みの種になります。そのようなことのないように、できるだけ定期検診をこまめに行なって、早期発見、早期治療で済ませることをオススメします。


※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※当サイトにおける医師・医療従事者等による情報の提供は、診断・治療行為ではありません。診断・治療を必要とする方は、適切な医療機関での受診をおすすめいたします。記事内容は執筆者個人の見解によるものであり、全ての方への有効性を保証するものではありません。当サイトで提供する情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当社、各ガイド、その他当社と契約した情報提供者は一切の責任を負いかねます。
免責事項