ほどよい大きさと兄弟一の格好よさ“これは売れるかも”
BMWがSAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)と呼ぶ、ミドルクラスSUVの2代目モデル。フルタイム4WDシステムのxDriveを標準装備、前後重量配分はほぼ50:50を実現している。サイズは全長4648×全幅1881×全高1661mmと、初代モデルより全長が83mm全幅が28mm大きくなった
ホテルのクルマまわしに新型X3がズラリと並んでいる。“うわ、でっかいなあ。”というのが第一印象。数字をみてみると、ほとんど旧型X5と同じ大きさだから、でかく見えるのも当然か。初代X3に比べれば、ワイド&ローでロングだから、カタチのイメージもかなり違ってくる。やっぱりこれは、2代目になって大きくなりすぎたX5の“受け皿”になるクルマということか。
確かにX5がほとんどフルサイズ化(3列シートになった)し、弟分のX1までできたということになれば、ほどよくでかかった初代X5の大きさも恋しくなるというもので、実際、日本のユーザーの間でも、初代X5の大きさが良かったという声がけっこう聞かれたものだった。
電子制御ダンパーやエンジン、ATなどの特性をノーマル、スポーツ、スポーツ+に変更できるダイナミック・ドライビング・コントロールをXモデル(X1、X3、X5)として初めて採用した
特に、エッジの効いたキャラクターラインが印象的。ワイドでどっしりとしたスタイリングに軽快なイメージを付け加えることに成功した。
インテリアの見栄え質感も、かなりのもの。決してデザイン的に新しいとは言えないし、BMWの最近の流儀に沿ったものだけれども、現行X5に遜色ないレベルに仕上がった。これくらいシンプルにまとめてもらった方が今の時代はかえって新鮮だし、長くも乗れそうである。